永瀬正敏、「27年というか30年近い思いがこもった作品」と完成に感慨深げ 主演映画『箱男』公開記念イベント

AI要約

俳優の永瀬正敏が主演映画「箱男」の公開記念イベントに登場し、石井監督と対談。

映画は安部公房の同名作を原作とし、27年前に製作が頓挫した経緯がある作品。

永瀬は完成に感慨深げで、石井監督は永瀬の演技力を称賛しながら喜びを語る。

永瀬正敏、「27年というか30年近い思いがこもった作品」と完成に感慨深げ 主演映画『箱男』公開記念イベント

 俳優の永瀬正敏(58)が18日、東京都内で主演映画「箱男」(石井岳龍監督、23日公開)の公開記念イベントに登場し、石井監督と対談した。

 映画は安部公房の同名作が原作。段ボールを頭からかぶり、街中で一方的に世界をのぞき見る箱男をめぐる話。実は27年前の1997年に、石井監督と永瀬という同じ組み合わせで映画がドイツで製作されるはずだったが、クランクイン前日に製作費の問題で頓挫したいきさつがある作品だ。

 永瀬は「27年というか30年近い思いがこもった箱男なんです。もう何度でも舞台あいさつがしたい」と完成に感慨深げ。

 石井監督は「(永瀬は)後ろ姿だけで現場のスタッフを泣かせられる。本当に俳優の中の俳優。なのに箱をかぶせてすいません」と会場の笑いを誘ったが「この作品を永瀬さんとやり遂げることが僕の27年間の一番の思いだった。ようやくスタート時点に戻れた気がする」と笑顔で語っていた。

 共演は、浅野忠信、佐藤浩一、白本彩奈ら。