「本当に学生なの…!?」『魁!!男塾』年齢を超越した「あまりにも大人すぎる漢」たち

AI要約

宮下あきら氏による『魁!!男塾』は、1985年から1991年まで連載された人気漫画で、豪快な男・江田島平八が設立した男塾でのバトルを描いている。

作中には大人びたキャラクターが多数登場し、学生とは思えないキャラ設定が特徴的である。

この記事では、男塾に登場する大人すぎるキャラクター、雷電と男爵ディーノに焦点を当てて紹介している。

「本当に学生なの…!?」『魁!!男塾』年齢を超越した「あまりにも大人すぎる漢」たち

 宮下あきら氏による『魁!!男塾』は、1985年から1991年まで『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて連載された人気作品だ。豪快な男・江田島平八が開設したスパルタ教育をおこなう“男塾”を舞台に、血なまぐさいバトルが繰り広げられていく。

 男塾がどのような学校かはあいまいだが、制服や生徒の雰囲気を見るとなんとなく高校であることが予想される。しかし男塾に通うメンバーのなかには、“本当に学生なのか?”と疑ってしまうような、大人びたキャラクターも多いのだ。今回はそんな『魁!!男塾』に登場する、あまりにも大人すぎるキャラを振り返りたい。

 雷電は関東豪学連総長・伊達臣人率いる三面拳の1人である。額には「大往生」というタトゥーが彫られ、ほぼ丸刈りで2本の長いひげが特徴のキャラだ。見た目からしてまず学生には見えず、その貫禄からして4、50代にも見える。

 雷電のスゴイところは戦いの実力もさることながら、その豊富な知識だ。新しい敵キャラが現れるたびに雷電は相手チームについて解説し、「知っているのか雷電!?」と、主人公・剣桃太郎たちを驚かせる。天挑五輪大武會で戦う厳娜亜羅十六僧を見た際には、「その起源は中国唐代に発し そのあまりのすさまじい拳の威力に 脅威を感じた 時の皇帝・玄武帝が…」と、まるで歴史の教科書を暗記しているような知識を披露する。

 さらに厳娜亜羅十六僧との実戦でピンチに陥った雷電は、大往生流奥義・髭勾針を発動。なんと2本のヒゲを意のままに操り、ヒゲの先に仕込んだ毒で相手を倒すのであった。

 ちなみに雷電は“男塾あるある”である死んでからの復活を3回もしている。地獄から何度も蘇っていることを踏まえれば、大人びたキャラになるのは当然かもしれない……?

『魁!!男塾』を連載当時読んでいた読者は、その風貌に驚いた人もいただろう。男爵ディーノは男塾の三号生であり、鎮守直廊三人衆の一人だ。“地獄の魔術師(ヘルズ・マジシャン)”と呼ばれており、シルクハットにロングブーツ、口ひげをたくわえた上、後半の登場シーンでは黒のマントを身につけており、見た目はもうベテランマジシャンそのものだ。

 まあ若くてもヒゲを生やしてマジシャンのコスプレをすれば、それなりの年齢には見えるだろう。しかしディーノの嗜好品はワインであり、しかも“シャンピニオン・スペチアーレの白15年物しか飲まない”と豪語しているため、少なくとも未成年ではない(ちなみにこのワインは現実には存在しない)。また「ディーノのおっさん」と呼ばれてもいるため、老けキャラであるのは間違いないだろう。

 ディーノは過去に伊達臣人との戦いでシルクハットを脱ぎ、そこで見せた矢印型の独特なヘアスタイルも話題になった。男塾メンバーの中では珍しく丁寧な敬語を使うため、内面もかなり大人と言える。その一方“人は わたしを地獄の魔術師と呼びます”と決め台詞を言ったあと、マントの下は白いフンドシ姿だったというお茶目な一面もあるキャラクターだ。