宝塚歌劇団星組、礼真琴主演「記憶にございません」開幕 コメディー演じて芝居に幅

AI要約

宝塚星組トップスター、礼真琴が主演する舞台「記憶にございません!-トップ・シークレット-」が開幕。脚本・監督は三谷幸喜氏、礼は総理大臣役を演じる。

物語は総理大臣が投石で記憶喪失となり、国民のために真剣に政治に取り組む姿を描くコメディー。礼の役柄は通常の主人公キャラとは異なるキャラクターで、個性豊かな演技が光る。

舞台には退団を控えるトップ娘の舞空瞳も出演。難しい役どころを見事に演じ、圧倒的なヒロイン力を発揮している。

宝塚歌劇団星組、礼真琴主演「記憶にございません」開幕 コメディー演じて芝居に幅

宝塚星組トップスター、礼真琴(れい・まこと)が主演する「記憶にございません!-トップ・シークレット-」「Tiara Azul-Destino-(ティアラ・アスール ディスティーノ)」が17日、兵庫・宝塚大劇場で開幕した(9月22日まで)。

三谷幸喜氏(63)が脚本・監督を務めた同名映画を宝塚で舞台化。礼は映画では中井貴一(62)が務めた総理大臣・黒田啓介に挑戦した。

物語は横柄、強欲で人を見下し、史上最低の支持率をたたき出した黒田が、演説中に投石を頭に受けたことで記憶をなくす。一転、人に対し丁寧で頼りなさも漂わせるような人格に変わり、政治家にまつわる私利私欲をすべて捨て、国民のためにまじめに政治に向き合っていく。

現職の総理大臣が記憶喪失となったトップシークレットを秘書らとごまかしながら職務をこなしていくドタバタコメディー。普段の〝主人公キャラ〟とは正反対の役柄を演じ切り、芝居の幅を見せつけた。

同公演の東京宝塚劇場千秋楽の12月1日で退団を発表しているトップ娘の舞空瞳(まいそら・ひとみ)は黒田の妻・聡子役。夫とは冷え切った関係という難しい役どころだったが、圧倒的なヒロイン力で魅了した。