「柔らかい殻」デジタルリマスター版公開、若き日のヴィゴ・モーテンセンが出演

AI要約

フィリップ・リドリーが長編監督デビューを飾った映画「柔らかい殻」が10月4日よりデジタルリマスター版で全国公開。

物語は1950年代の田舎町で起こる悲劇を描き、ロカルノ映画祭で多くの賞を受賞。若手俳優の活躍も話題となった。

リドリー監修のリマスタリング版は本人も感激し、映画の姿がより鮮明に表現されている。

「柔らかい殻」デジタルリマスター版公開、若き日のヴィゴ・モーテンセンが出演

「聖なる狂気」「ハートレス」などを手がけたフィリップ・リドリーが長編監督デビューを飾った映画「柔らかい殻」。同作にとって初のデジタルリマスター版が、10月4日より東京・シネマート新宿ほか全国で順次公開される。

同作の舞台は、1950年代、アイダホ州の小麦畑が広がる田舎町。主人公は気弱な父や厳しい母と暮らす8歳の少年・セスだ。ある日、行方不明になった友達の死体が発見され、セスの父が容疑者になったことをきっかけに、悲劇が連鎖していく様子が描かれる。

同作はロカルノ映画祭で銀豹賞を含む5つの賞に輝き、日本では1992年に公開された。セスに当時9歳のジェレミー・クーパーが扮し、兄役で「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズ以前の若きヴィゴ・モーテンセンが出演。セスが吸血鬼だと疑う女性ドルフィン役には「マニフェスト」のリンジー・ダンカンが起用された。

今回の上映素材は、2014年にリドリー監修のもとリマスタリングされたもの。本人は「映画がそのとおりの姿をしている。何もかもが、世界がまだ若かった頃と同じように見え、聞こえている」と感激したという。

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