「マジで終わり?」「8年経ったぞ」 好評だけど「続編」がなさそうなマンガ実写版

AI要約

数多くのマンガの実写版が制作され、その中で完結までたどり着いた作品は少ない。最近話題の「キングダム」シリーズは4作目で完結したが、原作途中までしか実写化されていないため、続編の可能性も考えられる。

「東京リベンジャーズ」も3作目で完結したかに見えるが、原作と比べ実写化の進行度はまだ8巻まで。主要キャラクターの物語が完結していないため、追加の実写化が期待されている。

実写版が物語の主要なポイントをクリアせずに完結したり、続きが気になる展開をしたりすることは、ファンにとっては物足りない要素となり得る。

「マジで終わり?」「8年経ったぞ」 好評だけど「続編」がなさそうなマンガ実写版

 これまで数多くのマンガの実写版が制作され、好評を得てヒットすると続編が作られることもありました。しかし、「るろうに剣心」(原作:和月伸宏)シリーズのように原作ラストのエピソードも描き、完結までたどり着いたものは少なく、続編は作られるも原作のストックはかなり残ったままというケースも多々あります。

 最近では2019年の1作目から絶賛を受けてきた実写「キングダム」(原作:原泰久)シリーズは4作目『キングダム 大将軍の帰還』が、「最終章」と銘打たれて公開され、内容的にもここで終わってもおかしくないラストを迎えました。ただ、4作かけて既刊72巻ある原作の16巻までしか実写化されておらず、その後の「山陽の戦い」や「合従軍」のエピソードの映像化を望む声は少なくありません。

 一部ネットニュースで続編があるかもしれないという報道があり、またシリーズを手掛けた佐藤信介監督が、2024年7月から11月にかけて山口県宇部市で「大型時代劇映画」の撮影を行うことも発表されていることから、「『キングダム』実写版はまだまだある」と考えているファンも多いようです。もし続編があるなら近いうちに情報解禁もありそうですが、どうなるのでしょうか。

 近年好評を博し映画3作が制作された『東京リベンジャーズ』(原作:和久井健)も、3作目『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 決戦』のラストを見る限り「完結」と考えてもよさそうですが、31巻で完結した原作に対し8巻の途中までしか実写化されていません。『血のハロウィン編 決戦』の公開舞台あいさつで、主演の北村匠海さんが「このキャストで集まることは最後だと思う」という旨の発言をしていたものの、公式にはっきり完結とは発表されていないため、その後の「聖夜決戦編」「天竺編」の実写化も期待されている状態です。

 実写版が3作目で完結の場合、タイムリープを繰り返す主人公の「花垣武道(演:北村匠海)」が命がけで守ろうとするヒロイン「橘日向(演:今田美桜)」を、彼女を守るためとはいえ自らふった状態のまま終わることになります。悪役「稀咲鉄太(演:間宮祥太朗)」の真の狙いも実写版では不明となっており、原作を読んでいなくともモヤモヤして続きが観たい方も多いのではないでしょうか。