元北新地No.1キャバ嬢・ひめか、3日で売上5億円の伝説も「金銭感覚が大きく狂った感覚はない」

AI要約

ひめかは大阪・北新地で最高売上を記録したキャバ嬢で、現在は経営者やモデルとして活躍している。

高校卒業後に夜の世界に入り、未成年ながらプレイヤーとして1位を獲得し続けた経緯を持つ。

日々の忙しさやプレッシャーを乗り越えながら、自身のやり方で成功を収めたひめかのストーリー。

元北新地No.1キャバ嬢・ひめか、3日で売上5億円の伝説も「金銭感覚が大きく狂った感覚はない」

 最高売上は自身最後のバースデーイベントの3日で5億円。伝説を残し、昨年11月にキャストを引退した大阪・北新地元No.1キャバ嬢・ひめか(23)。現在はキャバクラ店舗の経営をしているほか、モデルやタレントとしてファッションイベントやテレビ番組に出演し活躍している。そんなひめかに4年間のプレイヤー生活や愛車、ナンバーワンになる秘けつを聞いた。(取材・文=島田将斗)

 夜の世界ではその名前を知らない者はほとんどいない。インスタグラムのフォロワー数は85万人超え、その一挙手一投足がニュースになっている。23歳にして伝説となったひめかが夜の世界に入ったのは高校卒業後だった。

「きっかけは2つあって、大学生になって新しいことを始めたいと思ったのと失恋でした。当時付き合ってた彼氏に振られてしまって、結構引きずってて、何か環境を変えないとなって思って始めましたね」

 何か目的を持って入店したわけではない。「最初は何気なく始めて逆に言えば怖いもの知らずですね。何かを覚悟していたわけでもなく興味本位ぐらいで。キャストになってから1~2か月ぐらいで自分の中にビビッときましたね」と当時を振り返る。

 頑張った分だけ成果につながるのが面白い。入店当初から生粋のプレイヤーだったため、入ってわずか2か月で売上は店舗2位に。それでも満足することはなかった。

「2位はやっぱり悔しいじゃないですか。その次の月に1位をとって、始めて半年までは3位から1位の間を行き来していたんですけど、半年後から2年半くらいはずっと1位でした」

 覚悟も芽生える。転機となった瞬間は19歳の誕生日。「『最強の未成年になりたい』と思って。そこから覚悟が生まれました。未成年キャストで1位を取った子がいなかったんですよ。そこをまずクリアすることでいままでにない女の子になろうと思うようになりましたね」と明かした。

 初めて取った1位は「運やタイミング」と回顧し、それを継続することの方が難しいと振り返る。当時はまだ未成年。他のキャストがお酒を飲んで接客するが、当然のことながらひめかにそれは許されない。当初は自分の武器を探すのに苦労したが、未成年であることを逆手に取ってみせた。

「お酒を飲めないのはキャバ嬢として不利だと最初は思いました。でも逆に言ったら19歳。年齢の武器があるなと途中で気が付いて。入店したころは先輩ばかりなので背伸びをして服装、髪型、メイクも背伸びしていたんです。

 でも違う。19歳ならではの初々しさだったり不慣れなところを武器として伝えないともったいない。だからわざとネイルもしなかったし、ヘアーメイクも自分でやって、完璧すぎない『いそうな子』になりました。いまの年齢で同じことをしていたら垢抜けていない子だと思います。そのときに応じた売り方や接客法を自分のなかで見つけられていました」

 働いていた店舗では2週間に1回、売上ランキングが発表。締め日が終わってもまた次の月がやってくる。プライベートとの線引きはほとんどない。忙しい日は午前10時からメディアの仕事、午後2時からは別件の打ち合わせ、その後、客と同伴し出勤する。帰宅は日をまたいだ早朝5時だった。起床後、タクシー移動中、寝る前には客にLINEを返す。チャンスはどこにでも転がっていたため、常に数字に追われていた。

「1位を取り続けて、1年たったあたりが1番しんどかったかもしれないです。どんどん周りからはそれが当たり前に思われちゃいますし、自分のなかでの目標も上がったり、見られ方もすごい期待されるようになって、その分結果は出さないとなっていうプレッシャーを感じることは多かったです」