故ジュース・ワールド、「Lucid Dreams」MVがYouTubeで10億再生突破

AI要約

ジュース・ワールドの代表曲「Lucid Dreams」のミュージック・ビデオがYouTubeで10億再生を突破したことが話題になっている。

監督はリリカル・レモネードのコール・ベネットで、トリッピーな映像と深い歌詞が印象的だ。

ジュース・ワールドの早すぎる死後も人々を魅了し続ける作品となっている。

故ジュース・ワールド、「Lucid Dreams」MVがYouTubeで10億再生突破

 故ジュース・ワールドを思い浮かべるときに多くのファンの脳裏に浮かぶ一つのイメージがあるとすれば、それは2018年にブレイクしたヒット曲「Lucid Dreams」のミュージック・ビデオで、床に開いた穴から頭を突き出しているMCの無表情な顔だろう。そんな象徴的な作品が、彼のMVで初めてYouTubeで10億再生の大台を突破した。

 YouTubeは現地時間2024年8月7日、ラッパーのジュース・ワールドことジャレッド・アンソニー・ヒギンズのMVが“ビリオン”の大台に乗ったことを発表した。ジュース・ワールドは2019年12月8日にオキシコドンとコデインの過剰摂取事故により21歳で亡くなった。

 リリカル・レモネードの創始者であるコール・ベネットが監督したこのトリッピーなMVは、メロディーの下敷きになっているスティングの1993年のバラード「Shape of My Heart」のサンプル同様におぼろげな印象を受ける。映像では、ジュースが床の穴の中に閉じ込められ、「部屋でまだお前の影が見える/注いだ愛は取り戻せない/愛しているし、憎んでもいると言えるくらいだ/お前を変えることはできないから、取り替えなければならない/実行するより言う方が簡単だ/お前が運命の人だと思っていたんだ」と穏やかに歌いラップしている。

 淡々と展開していくこの映像では、ジュースが階段に座りながらタバコを吸い、歌を歌っている姿が映し出され、画面にはデジタルの頭蓋骨が浮かび上がる。“dead”という文字が赤く点滅し、MCと死体のようなメイクをした女性が現れ、燃えるようなドアが開閉する。逆光のリップ・シンク・パフォーマンス、床に閉じ込められたジュースのカット、そして脈打つ心臓と重ね合わされた女性の手と彼の手がつながる最後のイメージの先にストーリーが進むことはない。

 「Lucid Dreams」は、ラッパーのデビュー・アルバム『グッドバイ&グッド・リダンス』に収録される前にSoundCloudでリリースされた。米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”で初登場74位から2位まで上り詰め、現在までにSpotifyで約26億回再生されており、同サービスで最もストリーミングされた楽曲の24位にランクインしている。