ONE OK ROCK・Taka「鍼の先生が…」 映画『キングダム 大将軍の帰還』の主題歌を書いた経緯がすごい

AI要約

ONE OK ROCKのTakaが新曲への想いや、構想を描いているフェスティバルについて語った。

ライブイベントでのAwichとの共演や、映画主題歌の制作秘話など、Takaの素の一面が垣間見える。

自身の音楽活動やアーティストへのリスペクトを語り、希望を込めた新曲『Delusion:All』について言及。

ONE OK ROCK・Taka「鍼の先生が…」 映画『キングダム 大将軍の帰還』の主題歌を書いた経緯がすごい

ONE OK ROCKのTaka(Vo)が新曲への想いや、構想を描いているフェスティバルについて語った。

Takaが登場したのは、J-WAVEの番組『STEP ONE』(ナビゲーター:サッシャ、ノイハウス萌菜)のワンコーナー「MUSIC+1」。音楽以外の「+1」なトピックをゲストに尋ねるコーナーだ。ここでは7月17日(水)のオンエアの内容を紹介する。

Takaは同番組におよそ2年ぶりの登場。5月にはWANIMA、Awich、Vaundyと対バン形式でドーム公演をおこなったが、まずはこのライブの話題に。

サッシャ:これはバンドのみんなで、「この人たちとやりたい」と選んだのでしょうか。

Taka:久しくほかのアーティストの方と対バン形式でやるというタイミングもありませんでしたので、ドーム公演を3つやるとなったときに、いろいろなアーティストに(声をかけました)。ほかにも何人か声をかけたんですが、この3組とがっつり落ち着いてやらせてもらいました。

ノイハウス:組み合わせによって自分たちのスタイルもちょっと変えたりとか、違いはあったのでしょうか?

Taka:やっぱりAwichさんはヒップホップなので、そういう意味では僕らのテンション的にもどういう風に出ていったらいいかな、というのはありました。

ノイハウス:ちょっと気になります。

Taka:でも、びっくりするぐらい完ぺきにその場の空気をAwichが支配していたので、それは観ていてしびれました。

サッシャ:刺激を受けた?

Taka:かなり、はい。

サッシャ:こんなにトップバンドになっても、まだ刺激を受けるんですね。

Taka:いやいや! もう全然、アーティストとして誰に対してもリスペクトはあります。彼女の持っているバイブスやライブの進め方、彼女の思想的な部分もすごく感じることもできました。彼女みたいなアーティストが、ヒップホップシーンをクイーンとして引っ張っていくのは、日本人として誇らしかったです。

Takaの心を動かしたオファー

ONE OK ROCKは新曲『Delusion:All』をリリース。同曲は7月12日から公開になった映画『キングダム 大将軍の帰還』の主題歌となっている。

ノイハウス:今回が2度目のタッグです。2019年の『Wasted Nights』から数年経ってですが、どうでしたか?

サッシャ:『キングダム』の最終章ですからね。

Taka:もともと1stシリーズをやらせてもらったあとに「このまま、もしよかったら」というのはあったんです。僕的には「あまりONE OK ROCKの色が付きすぎるのも、映画にとってどうなんだろうな」というのがあって。ありがたいお話ですけど、日本にもっとすばらしいアーティストがたくさんいらっしゃるので、そういう人たちとのコラボレーションも個人的に見てみたいなということで、しばらくお休みさせていただいていたんです。

ノイハウス:そうだったんですね。

サッシャ:でも「ラストだから」という話で?

Taka:僕が行っている鍼(鍼灸)の先生がいるんですけど、そこはいろいろな方がいらしている鍼灸院なんです。(『キングダム』に出演している)大沢たかおさんもそちらで何回かお会いしたんです。その先生から、大沢さんが「どうしても、今回はやってほしいんだよね」という話をけっこうされていると(聞いた)。

ノイハウス:すごい経由ですね。

Taka:お世話になっている方なので「やります」と(笑)。

サッシャ:まさかの鍼の先生オファー(笑)。それはもう断われないですね。

Taka:大沢たかおさんもすごくいい方で。2人からのオファーをまた改めていただいたので「やらせていただきます」と。

サッシャ:やっぱり『キングダム』にはONE OK ROCKは合いますよ。

Taka:ありがとうございます。

サッシャ:タイトルの『Delusion:All』ですが、「Delusional」だけだと幻想的とか妄想的という意味がありますが、スぺル「Delusion」のあとにダブルコロンがあって「All」となっています。だから「幻想」「全部」といった2つの意味があるということですか?

Taka:いろいろと、ネガティブもポジティブもこの曲のなかには入れました。僕的にはいまアルバムを作っている最中で、世の中のそういういろいろな心苦しいことやネガティブなことといったものに、ミュージシャンとしては希望を絶対に持ってないといけないんです。でも、ミュージシャンとして、同時にそれに対してしっかりと、真っ向から自分たちの意見を提示するということも大事なことです。

Takaは「世の中だけ見ると絶望でしかないんですけど、でもその先や未来には自分たちみたいなバンドがしっかりと軸を持ってぶれないように生きていくことで、明るい未来が待っていてほしい」と、曲のタイトルに込めた想いを語った。

Taka:いまの時代というのは中途半端に「ちょっとここが悪いから」というよりは全部悪いように見えるし。でもこれが終わったら、ひょっとしたら全部よくなるかもしれないしという。そういう意味も込めてちょっと面白い感じで、「All」をつけて、この感じのスペリングにしました。

サッシャ:映画自体も希望もがあったりとか『キングダム』はそういう作品でもあるから、そこにかかるという意味でも希望はほしいですよね。

Taka:特に人と人が争う、戦ったりするという内容の映画ではあるので。もちろんこういうことはいままでは、それこそ幻想の世界のものだったものがいまの時代は超リアリティにあふれているじゃないですか。だからそういうところでも、自分たちのなかで一本筋を通しておきたいな、というのは意識して書きました。