高橋ひかるの転機は『スクール革命!』での関西弁のキレ芸と石原さとみ主演ドラマ『高嶺の花』

AI要約

高橋ひかるはデビュー10周年を迎えた俳優・モデル・バラエティタレントで、『高嶺の花』での演技が転機となった。

バラエティ番組への出演によりイメージチェンジを果たし、知名度が上がった。

今後は自己プロデュースを意識し、クリエイティブな活動に取り組んでいきたいと語る。

高橋ひかるの転機は『スクール革命!』での関西弁のキレ芸と石原さとみ主演ドラマ『高嶺の花』

「第14回全日本国民的美少女コンテスト」でグランプリ受賞。その後は俳優、モデル、バラエティと様々なジャンルで、マルチに活動を続ける高橋ひかる(高ははしご高)。今年でデビュー10年目という節目の年を迎えた。この10年という時間の中で、どう変わったのか。そして、これからは──。高橋ひかるの“THE CHANGE”に迫る。【第3回/全3回】

 今年でデビュー10年という節目の年を迎える高橋さん。2016年に公開された映画『人生の約束』で俳優デビューを果たし、その後も多くの映画やドラマに出演したが、俳優として転機を迎えたのはドラマ『高嶺の花』(2018年・日本テレビ系)だったそうだ。華道の名門『月島流』の娘・月島もも(石原さとみ)の波乱万丈な恋愛を描いた物語で、高橋さんが演じたのは、ももと恋仲になる風間直人(峯田和伸)が営む自転車店で店番をする原田秋保役であった。

「秋保はお店のトレードマーク的な存在の女の子で、大好きなコスプレを通して自分と向き合ってアピールするようなキャラでした。でも、当時の私は自分が思っていることを上手く言葉にしたり感情で表すことが苦手で、秋保とは全然違う性格だったので演じる上ですごく難しさを感じていたんです。だから、クランクイン前の一か月間、感情の作り方や台本との向き合い方、読み込み方をホワイトボードを使って説明を受けました。その上でみっちりリハーサルをして臨んだんです。俳優のお仕事をさせていただくたびに毎回毎回、色んな転機があったんですけど、その中でも『高嶺の花』は俳優という仕事への向き合い方を改めて考えさせてくれた作品で、そういう意味でも大きな転機になりましたね」

 俳優業の一方で、女性ファッション誌『Ray』の専属モデル(2019年1月号~2024年4月号)を務め、同性からの支持も多い。スタートとなった『美少女』という枠から外れることなく清楚な雰囲気の橋さんだが、そんなイメージを変えたのが『バラエティ番組』への出演だった。特に『スクール革命!』(日本テレビ系)で見せた関西弁のキレ芸のインパクトは強烈だった。

「やっぱり、『国民的美少女コンテスト』の出身だったから、そこでは訊かれたことに大人しく答える……ぐらいの優等生的な立ち位置だったと思うんですね。“ワ~って喋る”ということを求められてはいなかったんです。そんな中、少しずつ自己プロデュースを始めたのが、丁度バラエティに出始めたタイミングでした。

 中でも『スクール革命!』はレギュラー的な立ち位置で、いろんな試みをさせてもらっていたので、私の中ではホームなんです。バラエティに出始めの私にとって、すごく鍛えられる場でもありました。芸人さんたちもすごく温かく見守って下さって、あの現場はすごく居心地が良かったです。『スクール革命!』に出演したことによって、知名度も上がりました。元々、自分より年上の方からの認知度のほうが高かったんですけど、『スクール革命!』をはじめとする様々なバラエティに出させてもらうことで、自分より若い方や同性の方にもアプローチの幅が広がりました」

 これから、デビュー11年目に向けて、高橋さんはどんな変化を望んでいるのか。

「まだまだわからないことも知りたいこともたくさんあります。これまでは求められることに対して、自分がどう出来るか、どうアプローチするかといったことを考えてやってきたんですけど、これからはそうじゃなくて、自分がどうモノを作っているかということも意識して取り組んでいきたいです。作品作りに携わった時に、いただいた材料をより良くするということも大事なんですけど、無いモノ……自分で作れる要素もあったりするんですね。例えば、設定とかでも裏設定として新しいモノを作ることによって、より役の深みが出るとか。その作品だけに関わらず、もっとクリエイティブなことをしたいですね」