GBA『リズム天国』が発売された日。つんく♂がみずから企画書を提出したファンキーなリズムゲーム【今日は何の日?】

AI要約

2006年8月3日に発売されたゲームボーイアドバンス用ソフト『リズム天国』が、リズムパートに特化したユニークな音楽ゲームだった。

操作は簡単で手拍子を入れるようなタイミングでボタンを押すだけ。難度はシビアだが、リズムにノっていればクリアできる。

40種類の個性的なゲーム内容や、つんく♂さんがプロデューサーとして関わった斬新な要素が特徴的。

GBA『リズム天国』が発売された日。つんく♂がみずから企画書を提出したファンキーなリズムゲーム【今日は何の日?】

※本記事は、2023年8月3日にアップした記事を再編集したものです。

ノリ感が重要なシンプルな内容が新感覚だった

 いまから18年前の2006年(平成18年)8月3日は、ゲームボーイアドバンス(GBA)用ソフト『リズム天国』が発売された日。

 『リズム天国』は、任天堂から発売されたリズムゲーム。いわゆる“音ゲー”とは趣を異にし、リズムパートのみに特化した内容になっているのが非常にユニークだ。操作は簡単で基本は音楽に合わせてボタンを押すだけ。ちょうど手拍子を入れるようなタイミングでボタンを押していく感じと言ったほうが伝わりやすいだろうか。

 当時すでにニンテンドーDS Liteが発売されていたので、「このタイミングでGBAソフト!?」と驚いたゲームファンも多かったかもしれない。ちなみに本作が任天堂が発売した最後のゲームボーイアドバンス用ソフトにもなっている。

 メーカーが定めるジャンルは“ノリ感ゲーム♪”で、公式サイトには「ノリとリズム感が生み出す“ノリ感”でリズムゲームに挑戦していく」といったようなことが書かれている。ボタンを押すタイミングはなかなかシビアに設定されているが、しっかりリズムにノッてさえいればクリアーできる絶妙な難度なのがおもしろい。

 リズムゲームはいずれも1~2分で終わるようなシンプルな内容で、空手家が飛んでくるモノをパンチする“カラテ家”、生えてくるヒゲを抜いていく“リズム脱毛”、隊長の指示に合わせて行動する“マーチャ”など、全部で40種類ある。何と表現すればいいかわからない、思わず脱力してしまうような、それでいてクセになる個性的な絵柄のゲームも多く、観る楽しみもじつはあった。

 ミュージシャンのつんく♂さんがプロデューサーとしてクレジットされていて、ゲームの内容や音楽にも深く関わっているというのは有名な話。なんでも企画書をみずから書いて任天堂に持ち込んだというのだから、初めて聞いたときは本当にビックリしてしまった。しかもかなり斬新な内容で実際におもしろいのだから感心するほかないだろう。

 以降本作はシリーズ化してニンテンドーDSで『リズム天国ゴールド』、Wiiで『みんなのリズム天国』、ニンテンドー3DSで『リズム天国ザ・ベスト+』を発売している。ちなみに、本作の発売から15周年を迎えた2021年には、つんく♂さんが「令和版、作りたいねぇ~」とSNSに投稿している。今後の展開にちょっと期待してしまうよね。