Vシンガー花譜ら所属レーベル運営会社、エイベックスから独立 阪急阪神HDなどから50億円の資金調達を実施

AI要約

クリエイティブレーベル・KAMITSUBAKI STUDIOを運営するTHINKRが、親会社のエイベックス・グループから独立したことを発表。資金調達や新たな経営体制について変更が行われることが明らかになった。

THINKRは将来的にエイベックスグループの連結範囲から離れることを明らかにし、多数の資金提供者から約50億円の資金調達を実施。新たな成長資金やプロジェクトの立ち上げに活用する計画だ。

さらに、THINKRは新たな事業展開や提携先の発表も行い、CEOの針谷建二郎氏が今後の展望を示すコメントをしている。

Vシンガー花譜ら所属レーベル運営会社、エイベックスから独立 阪急阪神HDなどから50億円の資金調達を実施

クリエイティブレーベル・KAMITSUBAKI STUDIOを運営するTHINKRが8月1日、親会社であるエイベックス・グループから独立したことを発表した。

THINKRは7月26日に約50億円の資金調達を完了し、エイベックス・グループから自社の全株式を取得して独立。今後は新たな経営体制で運営していく。

エイベックスは6月21日、THINKRが第三者割当増資(企業が特定の第三者に新株を引き受けてもらうこと。資金調達の手法)を行い、自己株式取得(企業が自社の株式を買い戻すこと)を実施する予定であると公表。

将来的にエイベックスの子会社が保有するTHINKRの全株式をTHINKRに譲渡すること、その結果THINKRがエイベックスグループの連結範囲から離れることなどを明らかにしていた。

これにより多数の問い合わせを受けたというTHINKRは、6月25日に公式サイトを更新して、「本件に関する詳細な発表は8月上旬を予定しております」と伝えていた。

THINKRが第三者割当増資の引受先としたのは、阪急阪神ホールディングス、JAFCO、HIRAC FUND、Makers Fund、Cygames Capital、KDDI Open Innovation Fund、Yostar、千島土地、THIRDWAVE。

りそな銀行からの融資も合わせて、総額約50億円の資金調達を実施した。

調達した資金は、エイベックス・グループが保有する全株式の自己株式取得と借入金の返済に充て、残額は全て今後の成長資金とする。

また、新たな才能の育成に投資するプロジェクト「THINKR NEXT ARTISTS DEVELOPMENT」の立ち上げを予告。

エイベックス・グループ、阪急阪神ホールディングス、新領域株式会社との戦略的提携も発表している。

THINKR CEO 針谷建二郎さんのコメント

本当に沢山の素晴らしいパートナーの方々に支援して頂き、万を期して今回の進展となりました。この新たな展開を迎えることを私自身はずっと一つの目標としてきました。

非常に難しい実現性の薄いディールをなんとか形作れたのは新たな投資家の皆様や心良く御協力頂いたエイベックス・グループの皆様のおかげです。

6年間支援して頂いたエイベックス・グループへの感謝とリスペクトを今後も忘れずに、新たな仲間達とここからTHINKRの「真の挑戦」がはじまります。

「総合的なバーチャルエンターテインメント事業」を中核としながらもドラマティックデザインファームとして新たな事業を立ち上げ、クリエイター、アーティスト、マネージャー、エンジニア、プロデューサーなど様々な人々が集う新しい時代の作品を産み出す次世代エンターテインメント創出の器となっていきます。

THINKR第三次創業、応援よろしくお願いします。

THINKR CEO 針谷建二郎