ごみ屋敷清掃芸人「六六三六」柴田賢佑 出版は滝沢秀一イベントでの奇跡

AI要約

六六三六の柴田賢佑がごみ屋敷清掃の現実や経緯、妻との関係、お笑い活動との両立について語る。

主なきっかけは先輩芸人のトークイベントで好評だったことで、出版の話が決まった。

柴田は妻の条件としてお笑いの収入だけでやっていけることを提示され、ごみ屋敷清掃を始める。日曜日以外は週7の忙しい日々を送る。

ごみ屋敷清掃芸人「六六三六」柴田賢佑 出版は滝沢秀一イベントでの奇跡

 お笑いコンビ「六六三六」(ろくろくさんじゅうろく)柴田賢佑(38)が、「ごみ屋敷ワンダーランド~清掃員が出会ったワケあり住人たち~」(白夜書房)を出版、日刊スポーツの取材に応じた。

 出版のきっかけは所属事務所の先輩であり、“ごみ清掃芸人”としても先輩となる「マシンガンズ」滝沢秀一(47)に声をかけられ参加したイベントだった。ごみ屋敷清掃の現実や今後の夢などを聞いた。

 -出版に至った経緯は?

 柴田 滝沢さんのトークイベントに呼んでもらって、ごみ屋敷清掃の話をしたら好評だったんです。滝沢さんは本を出していますが、滝沢さんの(出版社の)担当の方が見ていてくれて、その時にもう書籍化の話しが決まりました。イベント後に「まだまだネタはあるんですか?」と聞かれて、「あります」で決まりました。

 -そもそも、ごみ屋敷清掃を初めてきっかけは?

 柴田 本ではマイルドに書いていますが、嫁が…。芸人だけで食べられず、週6でコンビニの夜勤バイトをやっていました。その頃結婚も考えていて、彼女に話すと、芸人を続ける条件が「僕の収入だけでやっていけること」でした。それで嫁の知り合いが、特殊清掃人の話しをもって来たです。でも、週6入ってるじゃないですか。「無理だよ」と言ったら、「日曜日空いてるよね?」って(笑い)。

 -その時点で結婚は?

 柴田 まだでしたが、考えていました。だからそれを受け入れて、そこから週7になったんです。ごみ屋敷清掃は朝からですが、夕方に帰って来て仮眠して、そこから夜勤に行く。そんな日々を過ごしていました。

 -その間お笑いは?

 柴田 やっていなかったすね。お笑いが入るとバイトが減るので、収入が減っちゃうんです。それで、「じゃあこの分どう補填(ほてん)するの?」って。

 -女性は強いですね

 柴田 本当にそうですね。でも、現実的にはやっぱり太陽を浴びる仕事の方がいいなと思たし、毎回違う現場に行くのが新鮮で、ごみ屋敷清掃1本にしました。

 -実際にやってみてどうでしたか?

 柴田 それこそ足の踏み場もなかった部屋がきれいに片付くんです。それが面白くて、感動的でした。

 -抵抗はなかった?

 柴田 無かったけど、とにかくゴキブリが苦手なので、これさえ出てこなければ苦ではないです。

 -本にはさまざまなケースが登場しますが

 柴田 そうですね。千差万別です。おしっこをペットボトルにして陳列している人とか。僕は「尿ペ」と呼んでいますけど。あとはお弁当の容器が散乱していたり、女性で言えばコスメ系だったりですね。

 -太田プロで言えば、「宮下草薙」の草薙航基さんの部屋の話しも聞きます

 柴田 ペットボトルが大変だとか聞きますね。恐らく極度の面倒くさがり屋だと思います。家を見てないのですが、多分ゴミ屋敷の中ではきれいな方で“ちゃんと整頓されているごみ屋敷”だと思います。

 -ごみ屋敷にしてしまう人の特徴とかありますか?

 柴田 「えっ、この人が?」というのもありますが、「ごみ屋敷になりそうだな」と感じることはあります。乱れとか違和感を気にしない人ですね。例えば、背負っているリュックの肩がねじれていても気にしない人とか。あとは、携帯のストラップとかに、あり得ないくらいアクスタとか着いている人も心配です。まあ、独断ですけど! あとは、ごみ屋敷になっていることに気付いてない人も、一定数いると思います。