老いたヒンメルの最後の冒険…仲間たちと流星を見ながらフリーレンに「ありがとう。君のおかげで最後にとても楽しい冒険ができた」と伝える感動のシーン

AI要約

勇者ヒンメルとの死別を経験した主人公フリーレンの“人を知るための旅”を描くアニメ「葬送のフリーレン」。第1話では、ヒンメルと再会し、50年ぶりの冒険に出る感動的な場面が描かれる。

現在配信中のアニメ「葬送のフリーレン」は、原作コミックスが大人気であり、50年後の再会を描いた第1話は感動を呼び起こす。

ヒンメル、フリーレン、ハイター、アイゼンの再会と50年ぶりの冒険が描かれる。フリーレンの長命種であるエルフと人間との時間の違いが描かれ、感動的なストーリーが展開される。

老いたヒンメルの最後の冒険…仲間たちと流星を見ながらフリーレンに「ありがとう。君のおかげで最後にとても楽しい冒険ができた」と伝える感動のシーン

 勇者ヒンメルとの死別を経験した主人公フリーレンの“人を知るための旅”を描くアニメ「葬送のフリーレン」。その第1話で、ヒンメルが天寿を全うする前に魔王討伐以来50年ぶりにパーティーの面々と再会を果たし、束の間の冒険に出る感動的な場面がある。1000年以上生きるフリーレンとの対比が儚くも美しい名シーンだ。

 現在配信中のアニメ「葬送のフリーレン」は、「週刊少年サンデー」で連載中の原作・山田鐘人氏、作画・アベツカサ氏による同名漫画が原作。魔王が倒された“その後”の世界が舞台という斬新な設定のファンタジーで、数々の賞を受賞するなど絶大な支持と評価を得ている原作コミックスは既刊13巻で累計2200万部を突破。2023年9月から2024年3月にかけて放送されたTVアニメは、毎話放送後関連ワードがいくつもX(旧Twitter)でトレンド入りするほどの盛り上がりを見せ大ヒット作となった。

 魔王を倒した勇者パーティーの一員であるフリーレン(CV:種崎敦美)は“長命種”であるエルフの魔法使いで、人間とは時間の感覚が大きく異なる。魔王討伐を称える祝祭が行われた夜も、勇者ヒンメル(CV:岡本信彦)、僧侶ハイター(CV:東地宏樹)、戦士アイゼン(CV:上田燿司)との10年にも及ぶ冒険を「短い間だったけど」とあっさり振り返り、折しも空に流れた50年に1度の流星群に「次はもっときれいに見える場所を案内するよ」と軽く約束する。一方、ヒンメルは「僕たちの冒険はこれで終わりだ。でも楽しかったよ。僕は君たちと冒険ができてよかった」と感慨に浸ると、50年後の流星群鑑賞の提案に「そうだな、みんなで見よう」と微笑んでいた。

 それからちょうど50年が経つ頃、フリーレンは不意にヒンメルに預けた荷物のことを思い出し、「もうすぐエーラ流星の時期だし、ついでに取りに行くか」とヒンメルを訪れることにした。50年ぶりに会ったフリーレンに「老いぼれてる…!」と言われヒンメルは「年をとった僕もなかなかイケメンだろう?」と軽口を叩きつつ「…もう一生会えないのかと思っていたよ」と再会を喜んだ。

 その後ハイター、アイゼンと合流すると4人はかつての約束通り“流星群がよく見える場所”へ向かうことに。事もなげに「歩いて1週間くらいのところ」と言うフリーレンに「まったく、老人を酷使しおって」とあきれるヒンメルだったが、その道中は「懐かしいよ。こうしているとあの時に戻ったかのようだ」「美しい思い出の中にはいつも君たちがいた。僕はね、全員が揃うこの日を待ち望んでいたんだ」と楽しいものだった。そして、満天の星空のなか降るように光る流星を見ながら「ありがとうフリーレン。君のおかげで、最後にとても楽しい冒険ができた」と感謝を口にし、輝く星を目に焼き付けていた。

 視聴者から「これは私の涙腺ダメなやつかもしれない」「分かってたけど2回目の星空を見るシーンで泣いた」「いい最終回だった」「丁寧で繊細、そして優しい作品だね」と絶賛されたこの場面は、これから始まる旅のプロローグとは思えないほど感動的な、作中屈指のエピソードと言えるだろう。

種崎敦美の「崎」は、正式には“たつさき” 

(C) 山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会