あの"有名なバルコニー"の部屋が初の「一般公開」へ! チャールズ国王、バッキンガム宮殿の見学ツアーに尽力か

AI要約

バッキンガム宮殿の東棟にある「センタールーム」が、初めて一般公開される。

バルコニーは長年、君主の公式イベントや演説の場として使用されてきた。

見学ツアーでは18世紀の中国製の壁紙や19室の豪華な装飾を見学することができる。

あの

バッキンガム宮殿の東棟にある、あの有名なバルコニーにつながる「センタールーム」が、この夏初めて一般公開される。

見学ツアーの参加者は、ヴィクトリア女王の家族が増えたことで1847~1849年に作られたプライベート用の部屋に、足を踏み入れることができる。ロイヤルたちの暮らしの一部を、感じ取ることができるかもしれない。

このバルコニーは長年、君主の公式誕生日を祝うトゥルーピング・ザ・カラーなど、数々の国を挙げてのイベントで人々の関心を集めてきた。そして、歴代のロイヤルたちが国民に向けて演説を行う場所にもなってきた。

君主の芸術作品鑑定士、キャロライン・デギートウ氏はバルコニーについて、次のように説明している。

「バッキンガム宮殿にバルコニーを設置するというのは、(ヴィクトリア女王の夫)アルバート公のアイデアでした。ロイヤルファミリーと国民を結びつけるものになると考えたのです。もちろん今も、重要な機会にはまさにその目的のために、使用されています」

「バルコニーは、ヴィクトリア女王の治世の初期のころ、1851年から使われており、クリミア戦争に出征する兵士たちを見送るため、そして帰還兵たちを歓迎するためにも使われました」

宮殿の見学ツアー参加者は、実際にバルコニーに立つことはできないものの、センタールームから(宮殿前の大通り)「ザ・マル」を見渡すことができる。

そして、18世紀の中国で制作された手描きの壁紙や、金箔を施したドラゴン、インペリアルシルクの壁掛け、蓮の花をかたどったガラスのシャンデリアなど、19室の内部に施された豪華な装飾を見学することができる。

また、東棟にはロイヤル・コレクションの中でも最高級の品々が収められており、その多くは、東棟の建設に必要となる資金を調達するため、1850年に売却されたブライトンの「ロイヤル・パビリオン」から運びこまれたものだという。

東棟のメインルームには、「イエロー・ドローイング・ルーム」などがあり、棟内を縦断する主廊下には、トマス・ゲインズバラなどの作品が展示されている。

東棟では、5年とおよそ3億6900万ポンド(約767億円)の費用をかけて、電気配線や配管、暖房などの改修工事が行われた。夏季の一般公開は、チャールズ国王が特に力を入れて後押ししてきたものだという。

見学ツアーの入場券が最初に発売された2024年4月には、販売開始からわずか数時間で6000枚が完売した。

ツアーは7月15日~8月31日(現地時間)まで毎日開催されるが、一度のツアーに参加できるのは20人まで。入場料は大人1人75ポンド(約1万5600円)となっている。見学ツアーや開館時間などに関する詳細は、ロイヤル・コレクションのウェブサイトで確認することができる。