『オクトパストラベラー』が発売された日。斬新な“HD-2D”を初導入。8人の主人公ごとに異なるフィールドコマンドで無茶なプレイも可能【今日は何の日?】

AI要約

2018年に発売された『オクトパストラベラー』は、“HD-2D”という技術を初搭載したRPGで、懐かしいドット絵と現代的な3Dが融合した作品。

主人公は8人おり、それぞれ異なるフィールドコマンドを持ち、冒険を通じて仲間を集める。戦闘では“ブレイク”や“ブースト”といった特殊システムが特徴的。

続編やリメイクも展開され、2023年には『OCTOPATH TRAVELER II』が発売。世界観を一新した新作も楽しめる。

『オクトパストラベラー』が発売された日。斬新な“HD-2D”を初導入。8人の主人公ごとに異なるフィールドコマンドで無茶なプレイも可能【今日は何の日?】

※本記事は、2023年7月13日にアップした記事を再編集したものです。

懐かしくも新しくもある表現“HD-2D”を初実装

 いまから6年前の2018年(平成30年)7月13日は、Nintendo Switch用ソフト『OCTOPATH TRAVELER(オクトパストラベラー)』が発売された日。

 スクウェア・エニックスから発売されたRPG『オクトパストラベラー』の魅力は、なんといっても“HD-2D”という技術を採用したこと。昔ながらのドット絵が醸し出す懐かしい風合いと、3Dで描かれた背景の現代的な華やかさが融合した作品です。

 この技術はユーザーにも好評で、新作シミュレーションRPG『トライアングルストラテジー』にも採用。スーパーファミコンで発売された名作『ライブアライブ』のリメイクにも使われたほか、今後発売予定の『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』への採用も決定しています。

 そんな“HD-2D”を初搭載した『オクトパストラベラー』は、オルステラ大陸を舞台に、それぞれ目的の異なる8人の主人公の冒険を描きます。どの主人公で冒険を始めるのか、どの順番で仲間にするのかはプレイヤーの自由。選択しなかった残りの7人を仲間に誘えばともに旅をすることができますが、物語が交わることはありません。ただ、“パーティチャット”による会話の絡みはありますし、設定が相互に作用している部分もあるので考察する楽しみもありました。

 主人公は固有の“フィールドコマンド”を持っているのが特徴。たとえば、盗賊のテリオンは町の人が所持してるモノを盗めますし、学者のサイラスは情報を探ることができたりします。踊子のプリムロゼは誘惑、神官のオフィーリアは導くことによって街の住人を戦闘のメンバーに加えることが可能。

 フィールドコマンドはかなり優秀で、わざと無茶なプレイができるようにチューニングされていておもしろかったです。グラフィックはもちろん、ゲームプレイの観点からもスーパーファミコン時代のおおらかなRPGをプレイしているような感覚がありました。

 バトルはターン制のコマンドバトルで、特殊なシステム“ブレイク”を搭載。敵には“シールドポイント”があり、弱点を突くことで減少。相手をブレイク状態にすると1ターン行動不能にできるほか、与えるダメージが2倍になります。

 キャラクターは毎ターン“BP”を獲得し、BPを消費する“ブースト”を使うことで、攻撃のヒット数やアビリティの威力を上げることが可能。そのため、敵をブレイクさせた後、ブースト状態で攻撃するのが本作の基本的な戦略です。ボスとのレベル差があっても弱点を突ければ勝てるので、頭を使って戦うのが楽しかったですね。

 また、キャラクターたちには剣士や盗賊などのベースジョブがあり、ゲームを進めることで“バトルジョブ”が開放されてもうひとつのジョブを設定可能になります。強力なボスを撃破することで開放できる上級ジョブも存在しており、やり込むことができました。

 2020年10月28日には、本作の数年前が舞台の『OCTOPATH TRAVELER 大陸の覇者』がスマートフォン向けに配信開始。さらに2023年2月24日には続編の『OCTOPATH TRAVELER II』がNintendo Switch、プレイステーション5(PS5)、プレイステーション4(PS4)、PCで発売されました。『II』は世界観が一新されているので、こちらから先にプレイしても問題なし。より遊びやすく洗練されている『II』から入って、システムが気に入ったら前作をプレイしてみるというのもいいかもしれません。こだわりを感じる素晴らしいシリーズなので、RPG好きの方には遊んでみてほしいです。