【韓国ドラマ】2024年最高に泣ける!心に響く話題の韓ドラ

AI要約

百想芸術大賞で作品賞を受賞した『恋人~あの日聞いた花の咲く音~』や、ロマコメの『Missナイト & Missデイ』など、魅力的な韓国ドラマが続々配信開始!

ナムグン・ミンの演技力に魅了される作品では、戦乱の時代背景と愛の物語が織り交ぜられ、切なさや怒りが生々しく描かれている。

1636年の春を舞台にした恋愛模様、キャラクターたちの成長、そして友情と絆を描いた本作は、視聴者を引き込むエンデレスな展開が魅力的。

【韓国ドラマ】2024年最高に泣ける!心に響く話題の韓ドラ

百想芸術大賞で作品賞を受賞し、ナムグン・ミンの圧倒的な演技力に魅了される『恋人~あの日聞いた花の咲く音~』や、イ・ジョンウンとApink チョン・ウンジのドタバタ入れ替わり(!?)ロマコメに思わず笑ってしまう『Missナイト & Missデイ』など、あらゆるジャンルの良作が続々と配信開始に! そのなかから今観ておいて損なしの話題作を韓ドラマニアのライター&エディターが熱量たっぷりにリコメンド。

先日の百想芸術大賞で作品賞を受賞した本作。全話観終わって一言、まあ期待を外さない、さすがナムグン・ミンです。アクションもお手のものだし、『賢い医師生活』から安定の演技力を見せるアン・ウンジンとのケミも想像以上で、またひとつ名作が誕生したな~という感覚。清の朝鮮侵略によって勃発した“丙子(へいし)の乱”が時代背景で、戦乱のなかで必死に生きる人々にフォーカスされているだけに、切ないし、苦しいし、怒り心頭に発する場面が多くて疲れるのも事実。けれど、あまりにも過酷で残酷な日々のなかでも無条件にひとりの人間をここまで愛することができるのか、それが人の本質なのか……と心に刺さるものがある。これだからロマンス時代劇はやめられないんですよね。

舞台は1636年の春。ヌングン里に住む両班のおてんば娘ギルチェ(ウンジン)は、片思い中のヨンジュン(イ・ハクジュ)と親友のウネ(イ・ダイン)が婚姻しそうで落ち着かない日々を過ごしていたんですね。そんな時、里にやってきたのがジャンヒョン(ミン)。すべてが謎の男です。飄々としていて思考は不明。本質が見えず、非婚主義を公言するような人。もちろんギルチェは相手にしません。ジャンヒョンも、最初は世間知らずで無鉄砲なギルチェを観察対象としか見ていなかったけれど、次第にギルチェの芯の強さや逞しさに惹かれていくと。お構いなしに迫るジャンヒョンにときめくのも束の間、清の軍隊が国境を越えて攻め入ったという知らせが入り、急展開を迎えていきます。ここからはもうエンドレスに苦しい。争いによって苦しめられるのはいつだって民で、身近な人が次々と亡くなっていく恐怖、生き延びることへの不安、終わりが見えない残酷な現実が怒涛の展開で繰り広げられていきます。

時代劇ならではの信じ難いタイミングの悪さですれ違うジャンヒョンとギルチェの恋模様はそりゃもう気になるし、ずっと「待て」を要求されている気分ですが、本作はそれだけじゃないんですよ。ジャンヒョンに突き動かされて変わっていく世子(演じているキム・ムジュンは『ブラックペアン2』に出演中!)、ジャンヒョンの弟のような存在のリャンウム(キム・ユヌ)の心の闇と葛藤、ギルチェとウネの絆に泣けて泣けて仕方ない! 特に心打たれたのは、ギルチェとウネが侍女を連れて清の追っ手から逃げるシーン。「敵に姿を見られたら、その時点で国のために自害せよ」との教えが頭をよぎるウネに対し、それを真っ向から跳ねのけるギルチェ。彼女の真っ直ぐさが、ウネの救いとなるんですね。こういうエンパワーメント要素を組み込んだ脚本にもグッとくる。観始めたら止まれない、(幸せな)徹夜案件ドラマです。(エディターK)