作中の黒川あかねもそれを演じる声優もすごい！【推しの子】屈指の名場面 アイが乗り移ったような驚愕の「もうカメラ、回ってる？」

　アニメ「【推しの子】」で、“天才役者”が“伝説のアイドル”をトレースしキャラクターを豹変させた名シーンがある。カリスマアイドル・星野アイ（CV：高橋李依）が憑依したような黒川あかね（CV：石見舞菜香）に、「鳥肌たった」「一瞬マジで声優変わったかと思った」と視聴者は衝撃を受けていた。

　アニメ「【推しの子】」は、赤坂アカ氏と横槍メンゴ氏のタッグによる、累計発行部数1750万部突破の大ヒット漫画が原作。産婦人科医のゴローこと雨宮吾郎（CV：伊東健人）が大好きなアイドル・星野アイ（CV：高橋李依）の息子に転生することから始まる物語だ。2024年7月3日よりアニメ第2期の放送がスタートするほか、11月28日からは実写ドラマシリーズの配信、12月20日からは実写ドラマの続編に当たる映画の全国公開が決定している。

　恋愛リアリティショーに出演している黒川あかねは、「劇団ララライ」に所属する17歳の女優。演劇界では天才役者として知られる存在だったが、役を演じる舞台とは違い“黒川あかね”として出演する恋愛番組では良さを発揮できずに思い悩んでいた。

　存在感が薄く放送シーンも少ないあかねは焦りのあまり、番組内で不慮のアクシデントを起こしてしまい、それが世間から大バッシングを浴びて収録欠席に追い込まれてしまう。炎上を苦に命を絶とうとすらしていたあかねを思いとどまらせたのはアクア（CV：大塚剛央）だった。アクアの画策と共演者たちの協力で世間の風向きが変わると、あかねは番組復帰を決意。そんなあかねに、共演者たちは“素の自分”を守るためにキャラを演じることを提案した。アクアの好みの女性がカリスマアイドルの星野アイであることを知ると、あかねはアイを参考に役作りしてみることをみんなに伝えた。

　真面目で努力家なあかねは、自分を助けてくれたアクアのためにもと懸命にアイをプロファイリング。もともと深い考察と洞察が得意だったこともあり、アイの人格を突き詰めていった。そして迎えた収録復帰の日、あかねは覚醒したようにキャラを激変させる。「そうだね、アクア」と話しかける口調はアイそのもの。「ふぁっ……。眠いんだよねー、収録早すぎてさー。あっ、もうカメラ回ってる？」と笑うあかねの瞳には、アイと同じ星が光っていた。その姿に、アクアは驚きのあまり言葉を失っていた。

　まるでアイが憑依したかのようなあかねの演技に、「鳥肌たった」「完全無欠の模倣!?」「あかねちゃん……恐ろしい子！」「もうあれアイじゃん！」と視聴者は大興奮。あかね役の声優・石見舞菜香にも、「石見さんの技量に脱帽」「一瞬マジで声優変わったかと思った」「高橋李依さんと入れ替わったのかと思ったら違った」と驚きと絶賛の声が続出していた。

（C）赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会