【漫画】見た者を石にする怪物メデューサが村を襲う 生き残りの少年は盲目で…思わぬ展開に「深い」【作者インタビュー】

AI要約

怪物メドゥーサは、村を襲撃して人々を石にする能力を持つが、盲目の少年に心を動かされる物語。メドゥーサと少年の関係が軸となり、読者の心を揺さぶる展開が繰り広げられる。

作者は異なる種族の交流と葛藤を描くストーリーを志向し、強い存在と弱い存在との対比を通じて人間らしさを表現。メドゥーサの怖い外見と人間らしい内面、盲目の少年の暗い過去と明るい一面が物語を豊かにする。

特に盲目の少年が涙を流し、苦しみを吐露するシーンやメドゥーサに抱きつく場面など、作者がこだわりを持って描いたシーンには、読者の感情を引き立たせる力がある。

【漫画】見た者を石にする怪物メデューサが村を襲う 生き残りの少年は盲目で…思わぬ展開に「深い」【作者インタビュー】

 怪物メドゥーサは、見る者を石化させる能力を持ち、村を襲撃しては人びとを石にして、壊滅させています。そしてある村で、「目が見えない」という少年に出会います。「盲目」は逃げるための嘘だと思ったメドゥーサは、少年を石化させようとしますが……?

 チャロスさん(@Cha_ros)による創作マンガ『怪物メドゥーサが“盲目の少年”に心を動かされていく話』がX(旧:Twitter)上で公開されました。いいね数は1.2万を超えており、読者からは「石にする力を持つ怪物が、意思に翻弄される物語……深い」「この状況はさすがの怪物メドゥーサでも感情揺さぶられるわ」「この子にとって、怪物とは他者を平気で虐げる人間たちだったのね……」などの声があがっています。

 チャロスさんは漫画家として活動しており、殺し屋ふたりのラブコメディ『スナイパー女子とゼロ距離先輩』(KADOKAWA)が発売中です。

 作者のチャロスさんにお話を聞きました。

ーー今作『怪物メドゥーサが”盲目の少年”に心を動かされていく話』は異なる種族が交流するストーリーです。物語の設定を選んだ理由を教えて下さい。

 今回メドゥーサを取り上げるにあたって、強くて怖い存在の者が葛藤にもがき苦しむ話にしようと思いました。そこで、メドゥーサという怪物と対比させるには、圧倒的に弱いキャラにしないとなと思ったので、奴隷として働き、とにかくつらい過去を持つ盲目の少年と関わらせることで、いまの物語ができあがりました。

ーー怪物メドゥーサが盲目の少年の関係性がとても印象的でした。怪物メドゥーサが盲目の少年のキャラメイクに対して読者の方から多くの反響がありました。キャラクター制作でこだわった点はありますか?

 メドゥーサについては、とにかく人間らしさを出すようにしました。本作では一見怖いけど中身は人間らしいのが怪物、一見弱そうだけど中身は怖く醜い一面があるのが人間という対比構造にしているので、キャラ作りに当たってはそのあたりを徹底しています。

 盲目の少年については、元気さを出さない、優しくされてもどこか暗い雰囲気が漂うように作っているつもりです。

ーーお気に入りのシーンやポイントなどがあれば教えて下さい。

 盲目の少年が涙を流しながら、苦しかった現実を吐き出すシーン→メドゥーサに抱きつくシーンはコマ割りやセリフもこだわりました。構想の段階からこのシーンが1番描きたくて、ここでどのくらい読者の心を揺さぶることができるのかを考えていました。なので、少しでも多くの方がこのシーンで何か感じてくれていたらありがたいなと思います。