『ワンピ』強すぎる五老星は能力者じゃない? 明かされない「悪魔の実」の謎

AI要約

マンガ『ONE PIECE』の「五老星」は、最終章の「エッグヘッド編」にて怪物への変身能力が明らかになったが、「悪魔の実」の正体は未だ明かされず。五老星は伝説上の怪物をモデルとしており、それぞれの悪魔の実の能力が伏せられている。

五老星が怪物の姿で登場する際の共通点や、魔法陣を通ったような移動方法には謎が残り、イム様の存在や能力との関連性が噂されている。イム様による怪物への変化の可能性や五老星の異様な行動が注目を集めている。

イム様が五老星を含めて人々を怪物に変える能力を持っているのではないか、という考察もあり、最新話では五老星に対抗する麦わらの一味の戦いが始まっている。

『ワンピ』強すぎる五老星は能力者じゃない? 明かされない「悪魔の実」の謎

 マンガ『ONE PIECE』の「五老星」は、最終章の「エッグヘッド編」にて、「怪物」に変身する能力を持つことが明かされました。しかし、モデルとなる怪物は分かっても、「悪魔の実」の正体は依然として不明です。

※『ONE PIECE』コミックス未収録の内容に触れています。ネタバレにご注意ください。

 1110話では、謎に包まれた五老星の「正体」が明かされました。それぞれ伝説上の怪物がモデルで、「ジェイガルシア・サターン聖」は「牛鬼(ぎゅうき)」、「マーカス・マーズ聖」は「以津真天(いつまで)」、「トップマン・ウォーキュリー聖」は「封き(ほうき、きの漢字は『豕+希』)」、「イーザンバロン・V・ナス寿郎聖」は「馬骨(ばこつ)」、「シェパード・十・ピーター聖」は「サンドワーム」です。

 ただし、モデルとなる怪物の名は書かれたものの、5人とも一体どんな「悪魔の実」の能力なのかは公表されませんでした。何か意図があって、伏せられているのかもしれません。

 さらに、サターン聖以外の五老星がエッグヘッドにやってくるシーンにも不可解な点がありました。「権力の間」にいた五老星たちは、魔法陣のような模様を通ってワープのように移動してきています。見方を変えれば、まるで「召喚」されたかのようです。先にエッグヘッドに来ていたサターン聖も、怪物の姿で登場する際は同様の「魔法陣」から現れていました。5人揃って同じ現れ方をしている点も、これまでの悪魔の実と比べて異質です。

 実の名前が伏せられていることと、5人ともが怪物の姿であり、魔法陣で召喚される共通点は、何かの伏線とも取れそうです。ネット上では、「世界政府」の真の最高権力者である「イム様」の能力が、五老星たちを怪物にしたとする説が広まっています。

 イム様の能力の片鱗が見られたシーンを振り返ってみましょう。まず、「世界会議」の裏で起きた、「パンゲア城」内での騒動です。五老星たちは「アラバスタ王国」の「コブラ王」を脅すため銃を手にしていました。もし能力者なら、銃より能力を駆使する方が自然ではないでしょうか。

 その後、「サボ」が突撃してきた際、少なくともピーター聖はサボに気づいていました。しかし五老星は避けもせず、まともに火拳を食らっています。能力者であれば、避けるなり、ただちに変身して反撃しそうなものです。

 そして、サボの攻撃がイム様に向けられたとき、初めて五老星は変身しました。この描写も、変身の主導権が五老星たちでなく、イム様にあることを示している可能性があります。

 そのほかにも、エッグヘッドで「ボニー」がサターン聖を刀で突き刺したシーンも、意味深です。サターン聖は痛がりもせず、傷は流れた血ごと消えました。「バーソロミュー・くま」に殴られ建物の下敷きになった際も、欠損した腕や角が瞬く間に再生しています。傷の治癒というより、デフォルトの姿に「戻された」かのようでした。イム様による怪物への変化は、実体を持たないという可能性も考えられそうです。

 これらの描写は、イム様が「人を怪物に変える能力」を持つという伏線かもしれません。ネット上で定期的に「元人間では」という考察が出る、人語を理解する「象主(ズニーシャ)」や「海王類」も、イム様が空白の100年の時代からずっと変身させている可能性が考えられます。

 イム様が変身させている限り、五老星たちがダメージを負わないのであれば、エッグヘッドでは戦っても無駄で逃げるしかないでしょう。最新1119話では、麦わらの一味の力を合わせた攻撃でマーズ聖を弾き飛ばすことには成功しており、今後はどのように五老星たちを攻略するのか、要注目です。