古舘寛治(56)主演で桐島聡氏の半世紀に及ぶ逃亡を映画化、監督は足立正生氏

AI要約

元東アジア反日武装戦線メンバーの桐島聡氏の半世紀の逃亡を描く映画「逃走、貫徹!」が製作される。主演は俳優の古舘寛治。

桐島氏は1975年に連続企業爆破事件の被疑者となり指名手配されたが、死因は胃がん。本名の「桐島聡」として死を望んでいた。

足立正生監督のメガホンで、山崎裕氏がカメラマンを務める。古舘は足立監督と初対面で映画に参加する決意を固めた。

古舘寛治(56)主演で桐島聡氏の半世紀に及ぶ逃亡を映画化、監督は足立正生氏

東アジア反日武装戦線の元メンバーで、今年の1月29日に病院で亡くなった桐島聡氏の半世紀に及ぶ逃亡を描く映画「逃走、貫徹!(仮題)」が製作され、俳優の古舘寛治(56)が主演を務める。

桐島氏は、1970年代の日本の新左翼過激派集団である東アジア半日武装戦線「さそり」のメンバー。1975年に同派による連続企業爆破事件の被疑者として全国に指名手配された。数十年前からは「内田洋」という偽名を使い、神奈川県藤沢市内の工務店で住み込みで働いていたが、胃がんを患い、今年1月25日に病院に担ぎ込まれ、4日後に死去。医師には本名の「桐島聡」として死にたいと語っていたという。

安倍晋三元首相が銃撃される事件が起きた直後に製作された「REVOLUTION+1」などで知られる足立正生監督がメガホンを取り、カメラマンは、是枝裕和監督作品や多くのテレビドキュメンタリー、記録映画などを手掛ける山崎裕氏が務める。7月上旬にクランクインの予定。

主演の古舘は「ある日、足立さんと初めて会った。やるしかないと思った」と話し、「言葉にしがたい個人の魅力というのは人の動機付けになるんだなと驚いた。お金が動機でないということは反資本主義的であろう。この映画のスタートとしてまずは上々である」とコメントしている。