名作恋愛映画『きみに読む物語』のジーナ・ローランズ、役と同じアルツハイマー病を患っていることが明らかに

AI要約

2004年に公開された映画『きみに読む物語』の監督が、主演女優の晩年を演じたジーナ・ローランズが実際にアルツハイマー病を患っていることを明かす。

監督は母も同病を患っており、作品制作に関連したエピソードを語る。

20年経った今も愛されている名作として、監督は作品についての感謝を述べている。

名作恋愛映画『きみに読む物語』のジーナ・ローランズ、役と同じアルツハイマー病を患っていることが明らかに

2004年に公開されたレイチェル・マクアダムスとライアン・ゴズリング主演の映画『きみに読む物語』。レイチェル・マクアダムスが熱演したヒロイン、アリーの晩年を演じたジーナ・ローランズがアルツハイマー病を患っていることが明らかになった。ジーナの息子で、この映画の監督でもあるニック・カサヴェテスが語った。

雑誌『エンターテイメント・ウィークリー』最新号で作品公開20年を祝うインタビューに答えたカサヴェテス監督。この作品はノア(ライアン・ゴズリング)とアリー(レイチェル)の純愛を描いた物語だが、晩年のアリーはアルツハイマー病でノアとの恋を思い出せない。監督は「年をとったアリーは母に演じてもらった。私たちはアルツハイマー病について時間をかけて語り合った。真実味の溢れる描写にしたかったんだ。そしてこの5年間、母はアルツハイマー病を患っている」。監督は「今、彼女は完全にアルツハイマー病だ。とてもクレイジーなことだよ。私たちは病気を経験し、彼女はそれを演じた。そしてそれが今、私たちに課せられているのだから」と語っている。

監督がこう語るのにはわけがある。ジーナの母もアルツハイマー病を患い、ジーナはその進行を目の当たりにしていた。ジーナは映画公開時のインタビューでその経験について語っていた。「私は母と共にアルツハイマー病を経験している。もし息子のニックが監督ではなかったらこの映画には出演していなかったと思う。つらすぎるから」とコメント。「つらいけれど、とても素晴らしい映画だ」と作品を褒め称えていた。ジーナは2014年にコメディ映画『Six Dance Lessons in Six Weeks(原題)』で主演、2017年に短編映画『Unfortunate Circumstances(原題)』に出演して以来、スクリーンから遠ざかっている。

ちなみにカサヴェテス監督は20年経ってもこの『きみに~』が愛されていることについて「これほど時間が経ったと聞くといつもショックを受ける」「この映画が存在しているだけで嬉しい」と語っている。これからも恋愛映画の名作として多くの観客に生き続けるはず。