「光る君へ」式部ゆかりの石山寺門前、雨にも暑さにも負けず…旭堂南風さんの講談300回超える

AI要約

NHK大河ドラマ「光る君へ」の放送に合わせて、石山寺門前で講談を演じる旭堂南風さんの高座が300回を超える

南風さんは目標を年内600回に設定し、頑張り続けている

高座では源氏物語や石山寺の伝承を取り入れ、聴衆から高い評価を得ている

 紫式部が主人公のNHK大河ドラマ「光る君へ」の放送に合わせ、式部ゆかりの大津市の石山寺門前で、「源氏物語」などをテーマに自作の講談を演じている講談師旭堂南風さん(54)の高座が19日、300回を超えた。目標は年内600回で、「少し見えてきたゴールに向かい頑張り続けたい」と気合を入れ直している。

 市内在住の南風さんは、大河ドラマの放映を機に、「講談でも石山寺を盛り上げたい」と4月にスタート。降雨に見舞われたり、着物の下に保冷剤をしのばせて暑さをしのいだりしながら、1回十数分の高座を1日6~10回つとめ、19日に300回を超え、306回目を数えた。

 高座では、式部が源氏物語を書き始めるまでを、石山寺の伝承も取り入れながら臨場感豊かに語り、愛知県から訪れた女性(70)は「大河ドラマのいろんな場面を思いだしながら聞き、さらに興味が持てた。最後まで頑張ってほしい」と笑顔。南風さんは「分かりやすかった、面白かったと言ってもらえるのがうれしい。続編も執筆中で、秋頃にも披露したい」と意気込んでいる。