シリーズ初心者でも楽しめる!『バッドボーイズ RIDE OR DIE』の見どころと押さえておきたいポイント

AI要約

マイアミ市警の刑事コンビが活躍する新作『バッドボーイズ RIDE OR DIE』の魅力

マイクとマーカスの悪ガキコンビのノリノリなかけ合い

マイク&マーカスと仲間が繰り広げるスリリングな逃避行

シリーズ初心者でも楽しめる!『バッドボーイズ RIDE OR DIE』の見どころと押さえておきたいポイント

“バッドボーイズ(=悪ガキ)”の異名をとるマイアミ市警のはみ出し刑事コンビが、4度スクリーンを騒がせる!人気アクションシリーズ4年ぶりの新作『バッドボーイズ RIDE OR DIE』がいよいよ公開。ウィル・スミス扮するマイクと、マーティン・ローレンス演じるマーカスの刑事コンビの活躍ぶりは今回も快調だ。本国アメリカでは6月7日に公開され、週末の興行収入チャートで初登場ナンバーワンを記録。『マッドマックス:フュリオサ』(公開中)を上回る勢いで、世界中でもヒットを飛ばしている。

■ノリノリのかけ合いが楽しい!マイクとマーカスの悪ガキコンビ

人気の秘密は、アクションはもちろんのこと、マイクとマーカスのノリノリのかけ合いにもある。悪ガキと呼ばれるだけあって、暴走捜査でニラまれるのは当たり前。しかし当人たちは気にする様子もなく、さらに暴走したり、お調子者ぶりを発揮してトボケたり、時には仲違いしたりと、やることなすことが“悪ガキ”の異名に恥じない(?)。そんな彼らに課せられた新たなミッションは、亡き上司ハワード(ジョー・パントリアーノ)に汚職の濡れ衣を着せた麻薬組織を追い詰める…というもの。言うまでもなく、巨悪を追い詰めるストーリーは愉快&痛快だ。

マイクとマーカスから放たれる凸凹のバディ感に魅了される刑事アクションだから、基本的には前作を観ていなくても十分に楽しめる。カーチェイスや銃撃戦などのスペクタクルはハリウッド作品らしくスケールの大きな作り。一方で、ジョークを交えた2人のテンポのいいやり取りについ笑ってしまうし、ジェットコースターライドのようなエンタメ性を体感できる。とはいえ、ある程度の予備知識があれば、さらに楽しめるのも事実。とりわけ本作に登場する主要キャラクターは、前作『バッドボーイズ フォー・ライフ』(20)と密な関連を持っている。そんなポイントを紹介していこう。

■押さえておきたい2人の重要人物

まず押さえておきたいのは、前作のヴィランでありハワード警部を狙撃した張本人、さらにマイクの息子であるという衝撃の事実が発覚したアルマンド(ジェイコブ・スキピオ)。本作で獄中に置かれている彼は、敵である麻薬組織について情報を持っていたことから命をねらわれる。マイクはそんな息子を助けようとマーカスと共に移送を試みるのだが、敵は先手を打って移送機を撃墜。マイクとマーカス、アルマンドは不時着により一命を取り留めるも、移送機爆破の濡れ衣を着せられて指名手配されてしまうのだ。

このポイントが見逃せない理由は2つある。1つは、移送機でのバトルが一大スペクタクルとして機能すること。格納庫での刺客との肉弾戦は落下の危機と背中合わせでスリリングだし、不時着するためのとっさの判断力や瞬発力を求められるマイクとマーカス、アルマンドの共同ミッションも緊迫感満点。シリーズ初の航空アクションとしても、大きな見どころとなっている。

そしてもう1つは、マイク&マーカスの名コンビに、アルマンドという次世代の“悪ガキ”が加わり、逃避行を繰り広げるだけでなく、共に濡れ衣を晴らそうと奮闘すること。数少ない信頼できる仲間を頼り、迎撃態勢を整えていく彼らの逆襲を、観ているこちらも応援したくなるに違いない。

加えて、前作で殉職したマイク&マーカスの上司にしてよき理解者である名物キャラ、ハワード警部の存在も忘れてはいけない。さすがに本作では登場しないと思われたが、心臓疾患で昏倒したマーカスの臨死体験時に姿を現わすという離れ業!マーカスに啓示を与え、バッドボーイズが進むべき道を指し示す。そして、それはマイク&マーカスが汚職疑惑をかけられたハワードの無実を証明するという、今回のミッションに直結する。

もちろん、移送機テロの濡れ衣を着せられ、不利な状況に追い込まれるマイク&マーカスだから、ミッションの完遂は決して簡単ではない。しかし、やり遂げなければ未来もない。まさに、RIDE(=乗る)か、DIE(=死ぬ)かの究極の選択。エキサイティングなこのライドに乗らない手はない。劇場でぜひ体感してほしい。

文/有馬楽