ぼる塾・あんり「芸人辞めます!」初めて評価を受けた達成感から、引退を考え直した瀬戸際の出来事

AI要約

NSC(吉本総合芸能学院)に入学したぼる塾・あんりさんは、はるかさんに誘われ芸人の世界に参入した。最初は乗り気ではなかったが、はるかさんの説得でNSCに進学。初めて自ら人生を切り開く決断をした。

NSCでの初めてのネタ見せでは国語が苦手なはるかさんのネタがダメだったが、あんりさんがネタを作成。しかし、ウケずに真剣に取り組む必要性を感じ、日々成長を実感。初めて評価を受ける経験を通じて充実感を覚えた。

NSC入学前は他人の道に乗っかり生きてきたが、NSCでは自ら行動し成長する喜びを知った。

ぼる塾・あんり「芸人辞めます!」初めて評価を受けた達成感から、引退を考え直した瀬戸際の出来事

NSC(吉本総合芸能学院)に入ると、初めて積極的に人生を切り開いていったと語る、ぼる塾・あんりさん。今ではぼる塾として人気を集めますが、実は「芸人辞める」と宣言した過去が。(全5回中の4回)

■友達と一緒に働けるならいいかと

── 相方のはるかさんに誘われて芸人の世界に入ったそうですが、はじめは乗り気ではなかったそうですね。

あんりさん:中学のときにはるちゃんに誘われましたが、その時は断ったんです。私もはるちゃんも人前に出る性格じゃないし、怯えるからムリだよって。

高校生になり、私は中退してコンビニでバイト生活。はるちゃんは4年間の定時制高校に通っていました。はるちゃんが高校3年生のときに「高校卒業したらどうするの?」と軽い気持ちで聞いたら「え?行こうよ、養成所。私、お金貯めてるよ」と返ってきたんです。私は中学のときに断ったはずだけど、はるちゃんには伝わってなかったみたいで。でも、私も将来について何も決めていなかったし、友達と一緒に働けるならいいか、くらいの感覚でNSCに行くことを決めちゃいました。

── NSCは途中で挫折する方も珍しくないと聞きます。あんりさんはいかがでしたか?

あんりさん:養成所に入ると“ネタ見せ”といって、講師とクラス全員の前でネタを見せて、講師からコメントをもらえる機会があるんですけど。1回目のネタ見せのとき、はるちゃんがネタを書きたいというから任せましたが、はるちゃん、国語が苦手なんですよ(笑)。文章にもなってないようなネタを作ってきたので、さすがにこれはちょっとムリだなと。私は国語が多少得意だったし、まだ少しは書けるんじゃないかと思って、私がネタを作りました。ただ、私が作っても全然ダメ。まったくウケず、これは本腰を入れて真剣にやらないといけないなと思いましたね。

そこからは、自分たちのネタ見せだけではなく、他の生徒のネタも全部見て、講師のコメントもメモって、授業も真剣に聞いて…と続けていたら、だんだん反応がよくなっていったんです。毎日ちょっとずつ前に進んでいる実感もあるし、辞めるどころか毎日充実していましたね。

── 日々成長が感じられて。

あんりさん:あと、自分が何かやって評価を受けた経験が初めてだったんだと思います。

── 初めてというと?

あんりさん:NSCに入るまで、自分から率先して行動したことがなくて、全部人が切り開いた道に乗っかってきた人生だったんです。