「東京カウボーイ」主演の井浦新、米映画初出演&主演に「得たものは大きい」

AI要約

井浦新が米映画初主演作「東京カウボーイ」で、経営不振の牧場を収益化するため米国に乗り込む日本人サラリーマンを演じ、文化の違いに悩む姿を淡々と描いている。

撮影現場で言葉が通じない状況でも、「学びや気づきは多かった」と振り返っている井浦新。

マリオット監督、ブリガム・テイラーらが関わる本作は、井浦さんの過去作を見て声をかけられたもので、監督やプロデューサーの信頼を勝ち取った喜びを語っている。

「東京カウボーイ」主演の井浦新、米映画初出演&主演に「得たものは大きい」

公開中の映画「東京カウボーイ」(マーク・マリオット監督)は、井浦新(49)の米映画初主演作。井浦は経営不振の牧場を収益化するため米国に乗り込み、文化の違いに困惑する日本人サラリーマンを淡々と演じている。言葉が通じない撮影現場だったが、「学びや気づきは多かった」と振り返る。

■心構えは同じ

<主人公のサラリーマンは米国北西部、モンタナ州の牧場でに出張し、カウボーイ文化に触れながら人生を見つめ直す>

--米映画への出演は初めてですか?

「はい。ただ、これまで独中合作や日台合作映画には出ていますし、海外作品でも日本作品でも、僕は同じ気持ちで取り組んでいます。人種とか国とか関係なく、すてきな監督、プロデューサー、僕を必要としてくれる映画人と一緒に仕事ができることこそ、なによりも喜びだから」

--さらなる海外進出への意欲は?

「そこは、特にこだわりはありません。日本でやるべきことをやってさえいれば、海外の誰かが僕が参加している日本映画を見て、必要としてくれだろうと思いながらやっています」

<マリオット監督は、山田洋次監督の「男はつらいよ 寅次郎心の旅路」の海外撮影に参加したことがある。脚本も配信ドラマ「忍びの家 House of Ninjas」で脚本、監督を務めたデイブ・ボイルと、現在米国を拠点として活躍する俳優、藤谷文子が共作。日本と縁が深い映画人が集まった>

<この映画自体はハリウッドの大作ではないが、プロデューサーのブリガム・テイラーは「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズなど、まさにハリウッドの大作を多数手掛ける大物だ>

--今回の作品は、まさに監督、プロデューサーが、井浦さんの過去作を見て声をかけてきたそうですね

「そうです。俳優を続けて20数年。そういう意味では、時間はかかりましたが、信じてやってきてよかった」

■ケータリング部

<井浦は昭和49年、東京都出身。「ワンダルフライフ」(是枝裕和監督、平成10年)で映画初主演。「11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち」(若松孝二監督、24年)で日本映画プロフェッショナル大賞主演男優賞を受賞した。「かぞくのくに」(ヤン・ヨンヒ監督)、「アンダーカレント」(今泉力哉監督)、「ゴールデンカムイ」(久保茂昭監督)など多数の映画に出演している。アパレルブランドのディレクター、コスメブランドのファウンダーなど活動は多岐にわたる>

--撮影現場は日本と違うものでしたか?