リアルなら絶対、危険球退場!「呪術廻戦」平和すぎる野球回で生まれた“狙った”顔面デッドボール なぜか敵も味方も「ナイスピー」

AI要約

"呪術廻戦"の唐突な"野球回"について。中止になりかけた交流会が野球で決着し、東堂葵の扱いにファンが沸く。

アニメ"呪術廻戦"の人気とシリーズの内容について簡潔に紹介。

野球回で東堂がピッチャーを希望し、真希が危険球を投げる場面で盛り上がるエピソード。

リアルなら絶対、危険球退場!「呪術廻戦」平和すぎる野球回で生まれた“狙った”顔面デッドボール なぜか敵も味方も「ナイスピー」

 「呪術廻戦」には、ファンに愛される唐突な“野球回”がある。特級呪霊襲来というアクシデントで中止となりかかった呪術高専姉妹校交流会は、五条悟(CV:中村悠一)の発案でなぜか野球で決着をつけることに。なんとも平和な交流会2日目・野球戦が始まった。

 アニメ「呪術廻戦」は、人間の負の感情から生まれる“呪い”と、それを呪術で祓う呪術師との闘いを描く、シリーズ累計発行部数9000万部を超える芥見下々氏の同名漫画が原作。物語は呪いの王“両面宿儺”と肉体を共有することになった虎杖悠仁(CV:榎木淳弥)が、対呪い専門機関である「呪術高専」に編入するところから始まる。2020年10月からTVアニメ第1期が放送されると、国内のみならず全世界で大きな反響を呼んだ。2023年7月~12月に放送されたアニメ第2期では、五条悟と最悪の呪詛師である夏油傑(CV:櫻井孝宏)の高専時代の物語「懐玉・玉折」と、第1期から続く時間軸の物語「渋谷事変」が描かれた。続編となる「死滅回游」の制作もすでに決定している。

 なんの脈絡もなく始まった第21話「呪術甲子園」は、交流会1日目に行われた様々な思惑が交錯する呪術戦から一転、両校の生徒が本当に野球で勝負をつけることになった。各生徒の紹介が「伏黒恵:チキン南蛮は胸肉派。親子丼はもも肉派。」「パンダ:いつかシマウマを殴ろうと思っている。」といった具合に実際のスポーツ中継風のテロップで表示されるなど、アニメオリジナルの要素も楽しいが、とりわけファンを沸かせたのが京都校3年の東堂葵(CV:木村昴)の扱いだった。

 1級呪術師の東堂は、筋肉質の巨体を駆使した戦闘能力の高さが際立つ強面のキャラクター。一方で普段は推しのアイドルである“高田ちゃん”の熱狂的ファンとして、ほかの登場人物たちを引かせてしまう言動も目立つ。好きな女性のタイプが同じことで、虎杖のことを親友<ブラザー>と呼んでいる。

 試合が始まり、バッターボックスに立った東堂は、東京校のキャッチャーを務める虎杖に話しかけた。「捕球・送球・リード・フィールディング・エトセトラ……。ブラザーに相応しいポジションと言えよう」と虎杖のキャッチャーのことは評価しつつ、「だが俺が望むのは、ピッチャー虎杖との一騎打ちだ」と不満そうな東堂。勝手なことを言う東堂に虎杖は「お前がピッチャーやればいいじゃん」と冷静にツッコミを入れる。

 そんなことはお構いなく「約束してくれブラザー。この打席、俺がホームランを打ったら、次回お前がピッ……」と暑苦しく続ける東堂が喋り終わらないうちに、突然東堂の顔面にボールがめり込んだ。いい加減面倒くさくなったピッチャーの禪院真希(CV:小松未可子)がわざと東堂の顔めがけてボールを投げたのだ。

 リアルなら危険球で退場となるところだが、周囲からは真希に対する「ナイスピッチー」「ナイッピー」「ナイスピー」の掛け声が……。その声の多さに、虎杖は東堂を心配するも「東堂……お前……むちゃくちゃ嫌われてるな……」とちょっと引いていた。

 呪術戦とは異なる東堂の扱いに視聴者も「真希さんw」「全員に言われてるw」「敵しかいねぇw」「みんな!ひどいぞ!wそんな野球は」「危険球で退場ですね……東堂が」と大喜びの回となった。

(C)芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会