池袋事故遺族、面会した受刑者に感謝「勇気が必要だったと思う」

AI要約

東京・池袋の乗用車暴走事故で妻子を亡くした松永拓也さんが、受刑者の飯塚幸三と刑務所で面会し、再発防止のためのメッセージを伝えた。

事故で亡くなった家族の位牌に報告し、再発防止活動に取り組む決意を示した松永さん。受刑者への感謝も述べられている。

松永さんは、自らの経験を活かして同様の事故を防ぐため、社会への啓発活動を行っている。

池袋事故遺族、面会した受刑者に感謝「勇気が必要だったと思う」

 2019年4月に起きた東京・池袋の乗用車暴走事故で妻子を亡くした松永拓也さん(37)が30日までに自身のX(旧ツイッター)を更新。事故を起こして服役中の旧通産省工業技術院元院長、飯塚幸三受刑者(92)と面会したことを報告し、思いをつづった。

 松永さんは「飯塚幸三さんと刑務所で面会しました。再発防止のために、彼の言葉を社会に伝える目的で面会をしました」と報告。「失敗をした人の言葉には、再発防止へのヒントが必ずあると信じています。飯塚さんの言葉をヒントにして、同じような加害者や被害者を生まないために、一人一人に何ができるか、国や自治体に何が出来るかを考えていただきたいと思います」とつづった。

 事故で亡くなった妻真菜さん(当時31)と長女莉子ちゃん(同3)の位牌(いはい)が祭られた仏壇の写真をアップし、「仏壇に面会の報告。泣いてしまった。ふたりに会いたいよ。でも絶対に叶わない。叶わないから、お父さんは再発防止活動をしたい。そのためなら、面会でも対談でもなんでもする」と吐露。「拒否することもできたのに、面会を受け入れてくれた飯塚さんに感謝したい。勇気が必要だったと思う」と受刑者への思いもつづった。