県外からの土砂搬入阻止を要請 辺野古工事、沖縄知事に

AI要約

名護市辺野古の米軍普天間飛行場移設先の埋め立て工事に反対する市民団体が、搬入を認めず工事を阻止するよう知事に要請書を提出。

県外からの土砂搬入規制条例に基づき、洗浄すれば鹿児島県の土砂を使用する計画に学者らは環境への影響を懸念。

洗浄が不可能と主張し、県外からの土砂搬入に反対する要請書を提出する市民団体は、搬入を許可しないよう県に求めている。

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設先である名護市辺野古の埋め立てを巡り、県外からの土砂搬入に反対する市民団体や学者らの連絡協議会が27日、搬入を認めず、工事を阻止するよう求める要請書を玉城デニー知事に提出した。周辺海域の環境や生物多様性が脅かされるとして、工事をやめるよう主張。

 県は2015年、特定外来生物の侵入を防ぐ目的で、県外からの土砂搬入を規制する条例を施行。防衛省は鹿児島県・奄美大島の土砂の使用を検討しており、洗浄すれば搬入可能とみている。

 要請書は「粘土の混ざった土砂に洗浄は無効で、大量の土砂の熱処理は不可能」として、条例に基づく厳正な対応を県に求めている。