防衛省、辺野古サンゴの移植開始 県の許可踏まえ

AI要約

米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設先となる名護市辺野古の埋め立て対象海域にあるサンゴを巡り、防衛省は移植に向けた採捕を開始した。

県と国の対立が続く中、県は採捕に反対する一方で、埋め立て区域内のサンゴを保護するために許可を出すことを決定した。

移設計画に関する矛盾が浮き彫りになる中、サンゴの移植作業が進められている。

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設先となる名護市辺野古の埋め立て対象海域にあるサンゴを巡り、防衛省は24日、移植に向けた採捕を始めたと発表した。坂本哲志農相が17日に採捕を許可するよう指示する文書を出し、県が23日に応じていた。

 県は埋め立て工事に反対しているが、国は1月、軟弱地盤の広がる大浦湾側の埋め立てに着手しており、玉城デニー知事は23日に「埋め立て区域に存する多くのサンゴ類を保護する観点から、許可せざるを得ないと判断した」とのコメントを発表した。