32人息を合わせ、相生湾を「竜」が疾走 兵庫・ペーロン競漕

AI要約

相生湾で行われた「ペーロン競漕」では、竜を模した手漕ぎ船が速さを競い、54チーム約2000人が参加した。

ペーロン船は古代中国の伝統的な船であり、全長約13メートルで32人が乗り、片道300メートルのコースで競う。

大正時代に始まった相生の競漕は、船上でのリズム良い漕ぎと太鼓の音が特徴である。

32人息を合わせ、相生湾を「竜」が疾走 兵庫・ペーロン競漕

 竜を模した手こぎ船が速さを競う「ペーロン競漕(きょうそう)」が26日、兵庫県相生(あいおい)市の相生湾であり、54チーム約2000人が迫力あるレースを繰り広げた。好天の下、海岸に詰めかけた観客から盛んな声援が送られた。

 ペーロン船は古代中国が起源とされ、「白竜」を意味する中国語のパイロンがなまったものといわれる。相生では1922(大正11)年、播磨造船所(現IHI)の海上運動会として長崎出身の従業員らが始めたという。

 全長約13メートルのペーロン船にそれぞれ32人が乗り、片道300メートルのコースで競う。船上ではドラと太鼓が「ドン、デン、ジャン」と打ち鳴らされ、こぎ手はリズムに合わせて懸命に櫂(かい)をこいだ。【村元展也】