つばさの党、都知事選は黒川容疑者に一本化か 根本容疑者も出馬意向も「資金的に厳しい」

AI要約

衆院東京15区補欠選挙を巡る政治団体「つばさの党」による選挙妨害事件で、警視庁捜査2課に逮捕された党幹部らが、東京都知事選への立候補を検討していることが分かった。

逮捕された党幹部は、公選法違反容疑で逮捕されたが、選挙への出馬を検討している。

公職選挙法の規定を考慮しつつ、党は候補者の一本化を模索している。

衆院東京15区補欠選挙を巡る政治団体「つばさの党」による選挙妨害事件で、警視庁捜査2課に逮捕された党幹部らが、東京都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)への立候補を検討していることが24日、関係者への取材で分かった。幹部らが逮捕されて1週間。捜査2課は引き続き捜査を続ける。

捜査2課が公選法違反(自由妨害)容疑で逮捕したのは、党代表の黒川敦彦容疑者(45)、党幹事長の根本良輔容疑者(29)、運動員の杉田勇人容疑者(39)の3人。

黒川容疑者は4月25日、江東区内で記者会見し、知事選への出馬を表明した一方、根本容疑者も出馬の意向を示すなど、党は複数の候補者を擁立する方針を示していた。ただ、ある関係者は「複数候補者とすると資金的に厳しい」と説明。黒川容疑者に一本化する意向を示している。

公職選挙法では、「禁錮以上の刑に処せられその執行を終わるまでの者」などは、被選挙権を認めないとする規定があるが、「たとえ逮捕や起訴後でも、刑が確定していなければ立候補は可能」(都選挙管理委員会)という。