家の裏庭に“盗聴器” 住民は「心当たりはない」 一体誰が?何のために? 街にあふれる“盗聴電波” あなたも狙われている?

AI要約

電波の専門家が盗聴器の探索に密着。GW明けに盗聴の相談が増加し、眞田弘之氏は周波数を追跡して発信源を特定する。

ビルや住宅街での調査を通じ、盗聴器が見つかるも被害者は驚き、疑問を抱く。

盗聴器の存在が明らかになりつつも、その目的や設置者については未解明。

家の裏庭に“盗聴器” 住民は「心当たりはない」 一体誰が?何のために? 街にあふれる“盗聴電波” あなたも狙われている?

目には見えなくても、あらゆる場所に飛び交っている「電波」。その中には「盗聴」の電波も…盗聴器はさまざまな所に隠されています。誰が一体、何のために?あなたのプライバシーを狙う、盗聴の実態に迫りました。

■GW明けに調査依頼が増加…盗聴器を発見する“電波の専門家”に密着

取材班は、名古屋市守山区の探偵事務所「さなだ総合リサーチ」代表の眞田弘之さんの調査に密着しました。眞田さんは、元警察庁の技術職員で、2008年の洞爺湖サミットでは要人警護の通信を担当した「電波の専門家」です。眞田さんは、GW明けに盗聴の相談が増えると話します。

(さなだ総合リサーチ 眞田弘之代表)

「最近はGWに引っ越しする人が増えてきたので、その後の調査依頼が増えてきました」

 まずは、名古屋のオフィス街で調査開始。高感度のアンテナと音声受信機で、盗聴器が使っている周波数に合わせると、すぐに大きな反応がありました。

(さなだ総合リサーチ 眞田弘之代表)

「この辺り、(盗聴電波が)多いですね」

特定の周波数が反応すると、半径200メートル圏内に盗聴器が存在することを示しているそうです。眞田さんは、圏内に「盗聴器が2つある」と話し、音声受信器を使って音がきれいに聞こえる場所を探ります。

(さなだ総合リサーチ 眞田弘之代表)

「この場所が一番きれいに聞こえます。掃除機の音?」

さらに、手持ちの指向性アンテナで発信源を絞り込みます。ビルが立ち並ぶ街のどこかに確実に盗聴器が存在しています。一棟一棟、しらみつぶしに調査するしか方法はありません。

調査を始めて数時間後、ようやく電波の発信源を突き止めました。インターホンを鳴らしてみると、眞田さんの手元のスピーカーからもチャイムの音が響きます。間違いなく、盗聴器はこの部屋に存在します。しかし、外出中か、空き部屋なのか、その後も連絡を取ることはできませんでした。

■一体誰が? 何のために? 盗聴器を仕掛けられた住民に“心当たりなし”

続いて、住宅街で調査。木造家屋が立ち並ぶ住宅密集地でも、眞田さんは不審な電波を捉えました。取材班が、盗聴電波の存在を伝えるためにインターホンを鳴らすと、裏庭から住民が現れました。