「夢グループ」元部長ら逮捕 3700万円背任容疑 警視庁

AI要約

大手通販会社「夢グループ」の元企画宣伝部長とイベント会社代表が背任容疑で逮捕された。

両容疑者は広告代理店から不正に得た3700万円を振り込み、夢グループに損害を与えた疑いがある。

過去4年半で約1億3000万円が流れ、川崎容疑者は高級車や旅行に使っていたが、昨年辞職した。

 大手通販会社「夢グループ」(東京都文京区)の収益を自身の口座に振り込ませ、会社に損害を与えたとして、警視庁捜査2課は23日、背任容疑で、同社元企画宣伝部長の川崎淳史(49)=千葉県松戸市串崎新田、イベント会社代表沖山守(57)=東京都台東区根岸=両容疑者を逮捕した。

 同課は認否を明らかにしていない。

 同課によると、夢グループは、顧客に配布するカタログのチラシ代を収益の一つとしていた。両容疑者は代理店から振り込まれる広告費用を不正に得ていたという。

 逮捕容疑は2019年12月~21年12月ごろ、広告代理店から夢グループに支払われる代金の一部を沖山容疑者の会社口座に振り込ませ、夢グループに約3700万円の損害を与えた疑い。

 昨年、社内調査で不正が発覚。18年9月から約4年半で、約1億3000万円が沖山容疑者に渡り、うち7割を川崎容疑者が受け取っていた。川崎容疑者は高級車や自宅の購入、旅行や飲食の支払いなどに充てていたとみられ、昨年5月に辞職した。

 夢グループの広報担当者は「現時点で会社としてのコメントは差し控える」と話した。