アームリング付き浮き具で、3歳溺れる 着用の向きに注意

AI要約

男児がアームリング付き浮き具を逆向きで着用し、溺れる事故が起きた。

アームリング付き浮き具は子供向けで外国製で、正しい着用方法が外国語で表記されていた。

国民生活センターは夏の行楽シーズン前に注意喚起し、より安全なライフジャケットの着用を呼びかけている。

アームリング付き浮き具で、3歳溺れる 着用の向きに注意

 国民生活センターは22日、男児がアームリング付き浮き具を誤って前後逆向きで着用し、プールで溺れる事故があったと発表した。逆向きに着用すると、うつぶせで顔を水につけた状態で浮いてしまい、体勢を変えるのが難しくなるという。センターは本格的な夏の行楽シーズンを前に注意を呼びかけている。

 アームリング付き浮き具は、おもに子供向けの商品で、両腕に装着する浮輪のような補助具と、胸側につける浮き具を一体化させたもの。インターネットなどで手軽に購入できる。

 センターによると2023年8月、この浮き具を着用した3歳男児が、屋外レジャープールで遊んでいたところ、保護者が目を離したすきに溺れる事故があった。一時入院したが、命に別条はなかった。

 男児は事故当時、本来胸側にあてる浮力体を誤って背中側にあてて着用していた。浮き具は外国製で、着用の向きなどはすべて外国語で表記されていた。

 この事故を受けてセンターが同様の複数商品を調査。ほとんどの商品でどちら向きにも着用できる上、外国語で表記されている商品が多いことも分かった。

 同センターは、浮き具は正しく着用しても溺れる可能性があるとして、海や川などでは、より安全なライフジャケットを着用するよう呼びかけている。【阿部絢美】