維新“上申書合戦”で内紛激化 「陰謀のような誤情報」「東京維新こそ噴飯もの」泥仕合の様相

AI要約

日本維新の会内部での対立が泥沼化している。SNS投稿をめぐり、足立康史議員と東京維新の間に論争が勃発。足立議員は党本部に反訴を行い、問題はさらに深刻化している。

問題の発端は、東京維新が公職選挙法違反とされる機関紙配布を行ったこと。足立氏はこれを問題視し、SNSで批判。しかし、党内での処分を受けることになっている。

足立氏と東京維新の間での対立は激化し、双方が党本部に上申書を提出。藤田幹事長は法的見解を確認しつつ対応している状況。

維新“上申書合戦”で内紛激化 「陰謀のような誤情報」「東京維新こそ噴飯もの」泥仕合の様相

日本維新の会の内部対立が、泥沼化している。SNSへの投稿をめぐり、東京維新の会が足立康史衆院議員の処分を求めて「3通目」の上申書を党本部に提出。足立議員は「反訴」の上申書を提出した。

この問題は、日本維新の会の足立衆院議員と、東京維新の間で対立しているもので、衆院東京15区補選の期間中、東京維新側が、候補者を記載した機関紙を配布した行為が発端。これを公職選挙法上問題があるとした足立氏は「藤田幹事長に進言したが聞き入れられなかった」として、その直後にSNSへ投稿した。足立氏は党紀委員会にかけられることが決まっている。

維新関係者によると、東京維新による3通目の上申書は5月19日付。「今回の件は小職らの陰謀であるかのように(足立議員が)仲間をおとしめる誤情報を意図的に発信し続けている行為は、決して許されるものではない」と書かれ、「もはや足立康史議員と政治活動をともにすることは極めて困難」などと綴っている。

これに対し、足立氏は21日、党本部に「反訴」の上申書を提出した。選挙活動に参加した「A氏」の証言から、「選挙活動のために用意された政党車に機関紙を積み込み、スポットでの頒布とマンション等へのポスティングを指示、実行した」として、「公職選挙法に違反することは論をまたない」などと主張している。

さらに足立氏は、自らのSNS投稿により、配布が中止となり「混乱を是正し収束につながった」と正当性を主張。「東京維新の上申書こそ噴飯もの」として、党紀委員会の中止と、東京維新執行部の処分を求めた。

機関紙の配布について藤田幹事長は、「選挙管理委員会、総務省に法的な見解を確認しながら、適法の範囲内と確認しつつ慎重に進めてきた」と説明している。