「5月に入居して、またこれ…」仮設住宅が浸水 住宅流される被害も 能登地方で記録的大雨 1人死亡8人不明

AI要約

石川県能登地方での記録的な大雨で1人が死亡し、8人の行方不明が続出

川の氾濫や土砂災害による被害で引き続き警戒が必要

被災地では家屋流失や土砂崩れが多数発生し、救助活動が続いている

「5月に入居して、またこれ…」仮設住宅が浸水 住宅流される被害も 能登地方で記録的大雨 1人死亡8人不明

記録的な大雨となった石川県能登地方では、これまでに1人が死亡、少なくとも8人の行方がわからなくなっています。

大雨特別警報は警戒に切り替わりましたが、川の氾濫や土砂災害などに引き続き警戒が必要です。

近くの川が氾濫し、複数の住宅が流された輪島市久手川町は、22日も台風から変わった温帯低気圧の影響で、強い雨が降りました。

中学3年の少女など4人の行方がわかっていないということです。

近くの住民は「小さい子どもがいた。奥の家はなくなった」と話しました。

輪島市では、48時間の降水量が観測史上最大となる498.5mmを観測しました。

作業員ら4人の行方がわからなくなっている輪島市の中屋トンネル。

トンネルの内部には大量の土砂が流れ込んでいます。

トンネルの周辺でも土砂崩れが起きていて、近くには重機が残されていました。

そうした中、FNNのヘリコプターが手を振る人たちの姿を捉えました。

横転したトラックの近くでは、消防などによる捜索が行われています。

地震の被災者が入居している輪島市内の仮設住宅も水につかりました。

車のタイヤはほとんど見えなくなっています。

仮設住宅の住民:

5月に入居して、またこれみたいな。2000年に一回の地震と50年に一回の大雨が1年に来るのはなかなかないこと。運が悪いとしかいいようがない。

知人を訪ねてきた女性:

ここは低いもん。ここにこういうもの建てるのがおかしい。川の脇にこんなもん建てたらこうなるわ。

午後になり水は引きましたが、部屋の中は水浸しになっていて、住民が後片付けに追われていました。

珠洲市若山町では、川沿いに建っていた住宅の土台部分が崩れ、建物が大きく傾きました。

まだ、建ててから7年しかたっていないそうです。

住人:

住んでましたよ、きのうの昼まで。どうしたらいいかわからないから、家が流れないように見ているだけで、まだ中のものを取り出していない。ダメですね、行くところがないです。

同じ珠洲市若山町では、70代とみられる男性が亡くなりました。

倒壊した住宅に住んでいた男性の親族が取材に応じてくれました。

男性の親族:

家が傾いているって言うから心配になって、見に行ったらあんな状態だった。なんでもまめに動く人だったから寂しい。

記録的な大雨となった石川県能登地方。

これまでに1人が死亡、少なくとも8人の行方がわからなくなっています。