「『2枚持ち』で便利にもならない」マイナ保険証をユーチューバーがバッサリ「金と労力かけて何したいの」

AI要約

「マイナ保険証 6つの嘘」という本が売れている。 著者は「哲学系ゆーちゅーばーじゅんちゃん」 こと 北畑淳也氏。

「便利にならない」、「医療の質は向上しない」、「コストが増える」など、これまでマイナ保険証に関する政府のアピールとは異なる批判がある。

病院の受診などに必要な健康保険証。従来のものは廃止が迫り、マイナ保険証に切り替わる。

「マイナ保険証」にまだ詳しく知られていない点があり、著者の北畑氏にインタビュー。

マイナ保険証は従来の保険証とは違い、資格確認に必要な情報が不足しており、医療機関での利用に支障がある可能性がある。

カードリーダーや通信環境によって資格確認が出来ない医療機関が多く、マイナ保険証の利便性に疑問符がつく状況が続いている。

「『2枚持ち』で便利にもならない」マイナ保険証をユーチューバーがバッサリ「金と労力かけて何したいの」

「マイナ保険証 6つの嘘」という本が売れている。 著者は「哲学系ゆーちゅーばーじゅんちゃん」 こと 北畑淳也氏。

「便利にならない」、「医療の質は向上しない」、「コストが増える」など、これまでマイナ保険証について、政府がアピールしてきたことと「真逆」の批判を理路整然と説明してくれている。

病院の受診などに欠かせない健康保険証。従来のものはことし12月2日に新規発行の終了が迫り、原則としてマイナ保険証に切り替わっていく。

すべての人に身近で大切な問題なのに、まだまだ知らない所で話が進んでいる感がぬぐえない「マイナ保険証」。著者の北畑氏に詳しく話を聞いた。

北畑淳也さん:マイナ保険証が1枚あれば、とても便利になるというのは大間違いです。従来の保険証は、1枚持っていけば、どこでも受診できます。 しかしマイナ保険証はそうではありません。

今後、マイナ保険証の利用者の所へ「資格情報のお知らせ」という“A4サイズの紙”が送られてきます。 これには、氏名や生年月日、被保険者番号、負担割合、保険者名(どこの健康保険に加入しているか)などが書かれており、用紙の下側には、カードサイズの切り取れるものがついています。

これを切り取って、「資格情報のお知らせ」として、マイナ保険証と一緒に持っていかなくてはならないケースが想定されています。 つまり、保険証なら1枚で済んでいたのに、「マイナ保険証」と「資格情報のお知らせ」の2枚を持ち歩かなくてはならない可能性があるのです。

なぜこんなことになってしまったのでしょうか。

北畑淳也さん:保険証は、医療機関が被保険者資格を確認(以下、資格確認)するためのものです。従来の保険証には、資格確認に必要な情報がすべて記載されています。

ところが、マイナ保険証は、カード自体には必要な情報のすべてが書かれていません。専用のカードリーダーと通信環境が正常に作動して、はじめて資格確認ができるのです。

しかし、全国で約7000の医療機関が、さまざまな理由からカードリーダーを設置しておらず、マイナ保険証が使えません。

また、今月5日に千葉県保険医協会が公表した「マイナ保険証に関する調査」では、646の医療機関のうち、68%が「今年5月以降にトラブル・不具合があった」と回答しています。 つまり、カードリーダー設置の医療機関でも、マイナ保険証だけでスムーズに資格確認が出来ないことが十分起こり得るのです