死体遺棄罪の女の母親「音信不通だった娘に会うことができた」 証人尋問で家族で支えると証言 

AI要約

名古屋市内のマンションに赤ちゃん2人の遺体を遺棄した女が死体遺棄の罪に問われて初公判が行われました。

起訴内容を認めた入村恵被告は2013年から2016年にかけて2人の赤ちゃんを出産し、遺体をマンションに遺棄したとされています。

裁判で、検察側は遺体を遺棄した場所などを指摘し、弁護側は時効を主張して裁判の打ち切りを求めました。

死体遺棄罪の女の母親「音信不通だった娘に会うことができた」 証人尋問で家族で支えると証言 

自分が産んだ赤ちゃん2人の遺体を名古屋市内のマンションの一室に遺棄した罪に問われている女の初公判が、名古屋地方裁判所で開かれました。女は起訴内容を認めました。

死体遺棄の罪に問われているのは、半田市に住む元風俗店従業員の入村恵被告38歳です。起訴状などによりますと、入村被告は2013年12月下旬ごろと2015年から2016年の間に赤ちゃん2人をそれぞれ出産したとされています。

そして2013年12月下旬頃から2024年5月までの間に、赤ちゃん2人の遺体をタオルで巻いてビニール袋に入れるなどして、それぞれ当時住んでいた名古屋市南区や中区のマンションの一室に遺棄した罪に問われています。

9月5日名古屋地裁で開かれた初公判で、入村被告は「間違いありません」と起訴内容を認めました。続く冒頭陳述で、検察側は「被告は携帯電話で人間の遺体は白骨化するまでに何カ月かかるかなどと検索していた」と指摘しました。

これに対し弁護側は「入村被告が遺体を遺棄した場所は全て自身が住んでいたマンションの一室であり、被告が最後に引っ越しをしたのは2017年9月が最後である」などと述べ、その上で「死体遺棄の行為から3年以上が経過しているため時効が成立する」など述べ裁判の打ち切りを求めました。

続く証人尋問で、入村被告の母親は「このような形でも、10年以上の間、音信不通だった娘にやっと会う事ができた。今後は一人にしておく事がないように、家族のそばにおいて支えていきたい」などと話しました。

被告人質問で入村被告は「赤ちゃんの父親が誰か分からず、金銭的な理由からも誰にも相談できなかった」などと話しました。