大雨の翌日に…国道陥没の謎 道路の下は水路が 影響は?
国道16号で道路陥没、市原市一部で土砂災害や冠水発生
陥没部分は15メートルにわたり85cmの深さ、用水路の老朽化が原因の可能性
専門家によると大雨が陥没を助長、復旧を急ぎたい状況
千葉・市原市を通る国道16号で、道路が一部陥没し、4日午後5時現在も上下線ともに通行止めになっています。
3日の市原市の様子を振り返っていきたいと思います。
県の雨量計を見てみますと、3日の午前7時、1時間に85mmの猛烈な雨を観測していました。
各地で冠水が起こり、市原市の一部では土砂災害が発生するおそれが高まったということで、一時、避難指示も出ていました。
そして、陥没した道路を改めて見てみますと、現場の国道片側2車線あわせて4車線は、中央分離帯をまたぐように15メートルにわたって陥没し、深さは85cmだということです。
そして、この陥没した部分の真下に用水路が通っています。
地上から用水路を撮影した映像を見てみると、陥没したあとに落ちた土とみられるものが水路の半分ほどを埋め尽くしていることが分かります。
国道事務所が3日の大雨の影響で陥没したとみて、詳しい原因を調べているということです。
なぜこういう陥没が起きるのか、専門家に話を聞きました。
道路の陥没などに詳しい日本大学理工学部・土木工学科の鎌尾彰司准教授によりますと、用水路の天井にあたる部分のコンクリートが老朽化してしまい、ひび割れをすることなどによって陥没した可能性があるということです。
大雨がこの陥没を助長した可能性は考えられるということです。
周辺住民の生活にも影響しているため、国道の一刻も早い復旧をしていただきたいと思います。