自民総裁選出馬の林芳正氏は「政界のピンチヒッター」の異名 ミュージシャンの横顔も

AI要約

林芳正官房長官は政権のピンチヒッターとして知られ、自民党総裁選への出馬を表明した。

彼は派閥のナンバー2として長く首相を支えてきたが、自身も首相の座を狙っており、音楽活動も行う政治家でもある。

家族には妻と2人の娘がおり、彼の座右の銘は「不易流行」である。

自民総裁選出馬の林芳正氏は「政界のピンチヒッター」の異名 ミュージシャンの横顔も

自民党総裁選への出馬を表明した林芳正官房長官は時の政権が閣僚の不祥事などで窮地に陥るたびに後任に起用されてきた。「政界のピンチヒッター」や、誕生日の1月19日から「自民党の119番」の異名を持ち、政策全般に通じる。昨年12月には自民党派閥の政治資金パーティー収入不記載事件が直撃した岸田文雄政権を支えるため、官房長官に緊急登板した。

所属していた岸田派(宏池会)では、首相に次ぐナンバー2の座長を務め、派の「二枚看板」と称された。長らく首相を支えてきた一方、自身も宰相の座には意欲を持ち続け、令和3年には総裁選に挑戦するための布石として、参院から衆院へのくら替えを果たした。首相になるタイミングは「『天(の時)・地(の利)・人(の和)』がそろったときだ」と周囲に漏らしたこともある。

ピアノやギターなどの楽器演奏を得意とする政界屈指のミュージシャンとしても知られ、「音楽は私の人生の一部」と語る。外相時代には、先進7カ国(G7)外相会合でジョン・レノンの代表曲「イマジン」をピアノで即興演奏し、各国外相の拍手喝采を浴びるなど「ピアノ外交」を展開した。浜田靖一国対委員長、松山政司参院幹事長、小此木八郎元国家公安委員長とはバンド「Gi!nz(ギインズ)」を組み、ライブ活動も行う。

家族は妻の裕子さんと長女、次女。座右の銘は、松尾芭蕉が見いだした俳諧の理念とされる「不易流行」。