トマホーク保有「大きな意義」 イージス艦への発射機能付加 海自トップ

AI要約

海上自衛隊トップの斎藤聡海上幕僚長は、2025年度予算概算要求にイージス艦への米国製巡航ミサイル「トマホーク」の発射機能付加に関する経費が盛り込まれたことについて、スタンド・オフ防衛能力を持つ観点からの意義を説明しました。

斎藤海幕長は、保有するイージス艦の運用への影響を最小限に抑えるため、整備の機会を利用して「ちょうかい」に最初に発射機能を付加する計画を発表しました。

トマホークは長射程で対地攻撃用であり、南西諸島防衛や敵基地攻撃能力の行使などに活用されることが想定されています。

トマホーク保有「大きな意義」 イージス艦への発射機能付加 海自トップ

 海上自衛隊トップの斎藤聡海上幕僚長は3日の記者会見で、2025年度予算概算要求にイージス艦への米国製巡航ミサイル「トマホーク」の発射機能付加に関する経費が盛り込まれたことについて、相手の脅威圏外から長射程ミサイルを発射できる「『スタンド・オフ防衛能力』を持つ観点から大きな意義がある」と述べた。

 

 斎藤海幕長は保有する計8隻のイージス艦の運用に影響が出ないよう、整備の機会を利用して、佐世保基地(長崎県)配備の「ちょうかい」に最初に発射機能を付加すると説明。各種試験や機能評価を経て、実射能力を備えるとの見解を示した。

 トマホークは射程約1600キロで、対地攻撃用。南西諸島防衛で侵攻してくる部隊の排除や、反撃能力(敵基地攻撃能力)行使の際の使用が想定される。