【パワハラ疑惑認めず】兵庫県斎藤元彦知事が証人尋問「記憶にない」繰り返す 橋下徹氏「永田町の国会議員が元凶」
兵庫県知事の斎藤元彦氏がパワハラ疑惑について百条委員会の証人尋問に初出頭。2時間半にわたり追及されたが、パワハラを認めなかった。
斎藤知事は記憶にないとしきりに述べ、知事の言動が明確に伝わることに驚きを表明。弁護士や解説委員からは、知事の行動がピリピリした職場環境を招く可能性に警告があった。
また、斎藤氏の振る舞いがブラック企業の経営者的な態度に似ており、選挙で選ばれていることに過信していると指摘された。
8月30日 パワハラ疑惑の渦中にある兵庫県の斎藤元彦知事が、百条委員会の証人尋問に初めて出頭。追求は2時間半にも及びましたが、最後まで「パワハラ」とは認めませんでした。
――パワハラを認めないのか?
兵庫県・斎藤元彦知事:
当時としては必要な指導だと思っていた。
パワハラかどうか私が判断するというよりも、百条委や第三者委員会が判断するのだと思います。
証人尋問の中で、斎藤知事がしきりに繰り返したのは、「記憶にない」という言葉。
さらに、こんな言葉も飛び出しました。
兵庫県知事 斎藤元彦知事:
知事の言動というものが私もいろんな自治体で経験しましたけど、働いている時に知事が“こう言った”とか、“ああ言った”っていうのは、あんまり伝わってこないことが多かったんです。なんですけど、兵庫県庁はすごく知事の言動が、県民局含めてすごくこう伝わってるんだなぁということを今回改めて思いました。
私の予想想定以上にここまで、知事がポロッと言ったこととか、ポロッと、こうやったことがどんどんどんどん伝わっていくというところはすごくあるんだなと思います。
まあ伝わるっていうことをよく考えて、自分の言動は襟を正していくべきだなというふうに思いました。
「めざまし8」のスタジオコメンテーターである弁護士の橋下徹氏は、今回のパワハラ疑惑についてこう話します。
橋下徹氏:
知事の言動が役所組織に伝わるのは当然です。
会社組織の社長と違って、知事は人事権と予算権、一人で全部一手に握るんですよ。会社の場合には取締役会とか、いろいろチェックする機関がありますけど、知事職、市長職というのは、一人が全部握りますから、もう職員達はピリピリモードです。
というのは、斎藤さんもね、他の役所では知事の言動が伝わらなかったって言っていますけども、総務省とか中央省庁、大臣の一言一言にみんなビクビクしていますから。
MC 谷原章介:
注目しているのですか?それだけ?
橋下徹氏:
それぐらいピリピリしているのが、今の国会議員であり、霞が関の省庁であり、今の時代には合ってないんですよ。
斎藤さんはその総務省での仕事のやり方をそのまま兵庫県庁に持ってきて、今こういうことになっています。知事の言葉っていうのは本当にみんなピリピリ聞いている訳ですから、最新の注意をしないと。
フジテレビ解説委員 風間晋氏:
僕はこれは典型的なブラック企業の経営者的な行動、言動ではないかと思っていて、民間企業だったらみんなに嫌がれる、典型的に自分に甘く、下に厳しいというタイプですよね。
確かに橋下さんがおっしゃる通り、霞が関がそうだから、つまり国会議員がそうだから役人の対応としてこういうふうになっちゃうんだよねっていうところもあると同時に、「選挙で選ばれているんだ俺は」というところも何となく感じるんですけれども。