麻布、日本橋、渋谷…東京にも猟友会があった!現役ハンターが明かす「アーバンハンター」の実態と本音

AI要約

東京都内に存在する猟友会について、会長と地区長が狩猟活動や組織の概要について語った。

猟友会は狩猟愛好者の集まりであり、自然と動物とのふれあいを楽しむ趣味である。

猟友会は狩猟シーズン以外にも射撃大会など様々な活動を行っており、コミュニティの一部として活動している。

麻布、日本橋、渋谷…東京にも猟友会があった!現役ハンターが明かす「アーバンハンター」の実態と本音

連日のようにクマによる獣害が報道され、猟友会という組織の名前を耳にする機会が増えた。

関連記事『今年すでに12頭捕獲!東京都猟友会会長が明かした「都心に迫りくるクマの脅威」』でも紹介したように、じつは、東京にも猟友会がある。

概ね警察署単位で東京都全域に90の地区があり、それを取りまとめているのが東京都猟友会だ。会長を務める八尾明さん(59歳)が説明する。

「まず地域の猟友会があり、それをまとめる都道府県猟友会があり、さらに全国組織の一般社団法人大日本猟友会が存在します。東京都猟友会の会員は2000人弱。過去には1万人いた時代もありました。意外かもしれませんが、港区や中央区といった都市部にも猟友会はあり、私は京橋地区の代表も兼ねております。

私もその一人ですが、代々その土地に住んでいた方が会員になっているというケースが多く、昔は地域の守り手のような存在でした。職業は様々ですが、私の本業は会社経営であり、洋紙商を営んでおります」

高層ビルが建ち並ぶ港区の愛宕地区の地区長を務める福田篤史さん(60歳)も会社経営者だ。福田さんは狩猟の醍醐味についてこう話す。

「猟友会について獣害対策を担う組織と思っている方もいますが、本来は狩猟が好きな人の集まりであり、私自身、趣味として楽しんでおります。銃の所持や資格維持の手続き、あるいは猟犬の飼育など狩猟するためには経費も手間もかかるのが実情です。しかし、自然の中で命をかけて野生動物と向き合う。これに勝るレジャーは存在しないという思いです。

地域によって違いますが、たいてい猟期は11月から3月の間です。私の場合、伊豆をホームタウンとしておりますが、北海道に出向くこともあります。OSO18による被害が続出していた道東の標茶町にも定期的に行っています。

猟期ではない時期には猟友会が主催する地区対抗の射撃大会があり、これは非常に盛り上がります。春から夏にかけて開催されることが多く、この時期に練習場などで腕を磨き、猟期に臨むという流れです」