台風10号 中国・四国へ接近 線状降水帯が発生で九州・四国各地に甚大被害 離れた東日本でも大雨被害
台風10号が九州を北上し、記録的な大雨をもたらしている。
九州各地で線状降水帯が発生し、大雨による被害が深刻化している。
台風10号の影響で西日本だけでなく、東日本でも大雨による被害が出ている。
29日に上陸した台風10号は九州を北上していて、西日本では線状降水帯が発生するなど記録的な大雨になっています。
29日、徳島県、香川県、そして兵庫県では線状降水帯が発生し、猛烈な雨をもたらしました。
鹿児島・薩摩川内市付近に上陸した台風10号は、九州各地に大きな爪痕を残しながら、ゆっくりと北上しています。
線状降水帯による大雨が降った大分県では、由布市や豊後高田市などに警戒レベルが最も高いレベル5の緊急安全確保が出されています。
九州では89人がけが、2人が行方不明になっています。
台風から離れた東日本でも大雨の被害が出ています。
埼玉・川越市では、川越江川が氾濫するおそれがあるとして、30日午前、一部の地区に緊急安全確保が出されました。
静岡市では一時、市内の川で氾濫基準を超える水位を観測したほか、焼津市では、道路の冠水により、車約50台が立ち往生しました。
また、大雨警報が出されている東京23区西部では雨風が強まっていて、渋谷駅近くの宮益坂では街路樹が倒れ車道をふさぐなどの被害も出ています。
台風10号は西日本をゆっくりと縦断し、週末は近畿付近でさらに遅くなる見込みで、影響が長引くおそれがあります。
予想雨量はいずれも多いところで、四国で400mm、東海で300mm、関東甲信で150mmなどとなっています。