【予報士解説】台風10号今後の進路は?週末にかけ長引く影響 各地で大雨に警戒【Nスタ解説】

AI要約

台風10号が鹿児島県に上陸し、東海地方でも線状降水帯の影響が広がっている。台風は発達のピークを過ぎたが、大雨に警戒が必要である。

四国から東海にかけて3日で1000mmほどの雨が降る可能性があり、土砂災害や停電などのリスクに備える必要がある。

30日から31日にかけて九州・四国・中国地方で猛烈な雨が予想され、広く日本全国で警戒が必要とされている。

【予報士解説】台風10号今後の進路は?週末にかけ長引く影響 各地で大雨に警戒【Nスタ解説】

鹿児島県に上陸した台風10号。東海地方でも線状降水帯の予測情報が発表されるなど、影響は東へと広がっています。今後の進路など、最新情報について気象予報士・國本さんの解説です。(8月29日「Nスタ」午後6時すぎの放送より)

■発達のピーク過ぎるも大雨に警戒

気象予報士 國本未華さん:

関東各地で活発な雨雲がかかっています。東海・関東の雨雲の塊と四国の徳島県から香川県にかけて、線状に雨雲が見られています。

こういったところで急激に土砂災害などの危険度が高くなっている状況です。少し隙間がありながらも、台風本体の雨雲があるという状況です。

台風はもう発達のピークを過ぎたので、今後、猛烈な風が吹くおそれは少なくなっています。ただ、大雨はとにかく警戒を続けてください。

今後、ゆっくり東の方へ進んでいって、近畿地方の辺りで31日(土)ごろに動きがかなり遅くなり、停滞あるいは迷走するような可能性が出てきています。

■四国から東海 今後約3日で1000mmほど降るおそれ

気象予報士 國本未華さん:

その後の進路は、正直まだわからない状況です。

30日(金)から31日(土)にかけて、九州・四国・中国地方で猛烈な雨が繰り返し降るおそれがあるということです。

中心からちょっと離れた静岡県なども、場合によって線状に降水帯がかかるおそれがあります。関東・東海を含めて、少し離れた地域も警戒をしてください。

中心に対して、北からも風が吹き込んでくると、日本海側・北陸周辺もまた雨が強まるおそれがあります。

九州から東海にかけての太平洋側で、予想雨量が多くなっています。

すでに宮崎県内で800mm超えという雨量が出てきている中で、これからまだ降るおそれもあり、四国から東海も今後3日ほどで多いところで1000mmほど降るおそれがあります。

土砂災害は、時間が経ってから起きることもあります。複合災害と言いますが、川の流れが少し変わったり、電柱などが倒れて停電が起こるおそれもあったりします。

大きな目で見て、いろんな災害に備えてください。9月2日(月)くらいまでは、東日本・西日本など、広く警戒を続けてください。

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<プロフィール>

気象予報士 國本未華さん

北海道室蘭生まれ、東京育ち

大学生で気象予報士、のちに防災士の資格も取得