北海道の3か月予報 暑さ続き、秋の訪れは遅い

AI要約

札幌管区気象台からの天候の見通しによると、北海道付近は暖かい空気に覆われやすく、気温は高めで降水量は平年並みの見込みです。

9月は気温が平年より高く、暑さと冷えの差が大きいため熱中症や竜巻に注意が必要であり、突風や大雨にも警戒が必要です。

10月は日本海側とオホーツク海側では天候が変わる見込みがあり、台風の接近もありうるため災害対策を十分にしておく必要がある。

北海道の3か月予報 暑さ続き、秋の訪れは遅い

今日(20日)、札幌管区気象台から、向こう3か月の天候の見通しが発表されました。北海道付近は暖かい空気に覆われやすく、気温は高めで経過する見込みで、降水量は各地とも平年並みでしょう。

9月の天気は、数日の周期で変わるでしょう。気温は平年より高くなる見込みです。日中は厳しい暑さとなる日もありそうなため、まだまだ熱中症に注意が必要です。しかし、朝晩は冷えて空気がひんやりと感じられる日も多くなってくるでしょう。朝晩と日中との気温差が大きくなるため、外出の際は一枚羽織るものを用意しておくと安心です。

前線や台風の影響、大気の状態が不安定になりやすいことなどのため、竜巻の発生数は7月から11月にかけて多くなりますが、中でも最も多いのが9月です。万が一竜巻が発生した際には、屋外にいる場合は頑丈な建物名地に避難し、屋内にいても窓ガラスには近付かず、一階の丈夫な机の下などで頭を守り、身を守るための行動を最優先して下さい。

なお、竜巻等の激しい突風が予想された場合、気象庁から「竜巻注意情報」が発表されるため、天気予報などで「大気の状態が不安定」という言葉を耳にした際には最新の気象情報に留意し、防災に努めてください。

台風の他にも、9月は秋雨前線などの影響を受けやすいため、多くの地域で平年の降水量が最も多い月になっています。台風の直接的な影響がなくても、災害につながるような大雨が起きやすい時期となります。

10月は、日本海側では期間の前半は天気は数日の周期で変わる見込みですが、期間の後半は平年と同様に曇りや雨の日が多くなりそうです。オホーツク海側は、数日周期で天気が変わる見込みです。太平洋側は平年と同様に晴れの日が多くなりそうです。気温は平年並みか高いでしょう。

北海道付近への台風の月別接近数を見ると、過去10年間では2018年と2019年はそれぞれ1回ずつ10月に台風が近付いています。11月以降に北海道付近に台風が接近した事例はありませんが、10月はまだまだ台風への注意が必要な月となりますので、最新の情報に注意し、台風接近の予想が発表された際には、避難場所の確認や、浸水・土砂災害の危険性が高い場所をあらかじめ確認し、非常用品の準備などをしておくとよいでしょう。

また、道内では初雪を観測する所が出てくる時期になります。初雪の平年日は、稚内と旭川で10月19日、留萌で25日、小樽で31日などです。平年に比べ気温が高く経過する場合でも、一時的に強い寒気が入った際などには急に雪となる可能性があります。気温の高い状態が続いても油断せず、例年同様に雪への準備が必要になります。雪を観測しなかった場合でも、寒気の強まりの程度によっては路面凍結などの可能性は十分にあります。特に橋や歩道橋、トンネルの出入り口、交差点やカーブなどが凍結しやすい所になりますので、車を運転の際は路面状況の変化に注意して下さい。