「エビカニクス」で人気、ケロポンズ平田明子さんの今 子どもに寄り添う姿勢、原点は幼稚園で働いた経験に

AI要約

安曇野市に移住したケロポンズの平田明子さんが子どもたちへの思いや現在の暮らしについて語る。

コンサートでは、子どもと大人が楽しめる雰囲気を大切にし、子どもたちの個性を尊重している。

安曇野市の自然豊かな環境で畑を耕し、食べるための作物を育てる生活を送っている。

「エビカニクス」で人気、ケロポンズ平田明子さんの今 子どもに寄り添う姿勢、原点は幼稚園で働いた経験に

 子どもに人気の代表曲「エビカニクス」で知られる音楽ユニット「ケロポンズ」の平田明子さん(56)=長野県塩尻市出身=は、2012年に横浜市から長野県安曇野市に移住した。「エビカニクス」は動画投稿サイト「ユーチューブ」で1億5000万回再生されている。全国各地でコンサートを開く一方で、北アルプスの麓に広がる自然豊かな安曇野市で、畑を耕す生活を送っている。平田さんが、子どもたちへの思いや現在の暮らしについて語った。

 子どもと大人が体を動かしながら一緒に楽しめるコンサートを全国各地で開いています。来た人に楽しんで帰ってもらうのが一番なので、決まり事はありません。

 じっとできない子、暗くて泣いちゃう子、聞くのを嫌がる子、いろいろな子どもがいます。危なくなければ走っていいし、前に来てもいいし、ちょっと外に出てもいいし、聞かなくてもいい。どう過ごすか、子どもに強制することじゃないと思います。

 その原点はケロポンズ結成前に神奈川県内の幼稚園で5年間働いた経験にあります。その幼稚園がちょっと特殊で。例えば「階段でお弁当を食べたい」っていう子がいれば「食べればいいじゃない。面白いね」と受け入れたり、「崖を登りに行きたい」ってなったら大人が一緒について行ったりする感じで。本当に子どもに寄り添っていました。

 子どもって本当に優しいし素直だし。そこで子どものことを学んだっていうか、自分も育ててもらった感じです。

 安曇野市には2012年に横浜市から移住しました。実はノリで引っ越してきちゃいました。子どもが2人、双子の姉妹がいるんですけど、自然のあるところで育てたいと思って。(ユニットを組む)増田裕子さんの友達が安曇野に住んでいて、よく子どもを連れて遊びに行っていたんです。その友達の家の隣が空き家で、持ち主の方に相談したらとんとん拍子で話が進んで「日本の真ん中だし」と移住しました。

 安曇野は自然が豊かですよね。動物もいるし、空もきれいだし、毎日見られる風景も違うし。畑を借りてジャガイモや松本一本ねぎなどを育てています。「ずく」がないので手入れしないんですけど、食べられる物ができるのはすごいなと思います。今は食べられるか自分で調べて、野草も食べています。自然豊かじゃないとできないですよね。