「逃げても仕方ない」と出頭 SNS詐欺、公開手配中の男2人を逮捕

AI要約

大阪市内で起きたSNS型投資詐欺事件で、公開手配されていた2人が逮捕された。容疑者はSNSで投資を装い、情報商材の購入費名目で現金をだまし取っていた。

事件は2グループによるもので、逮捕された2人は一方のグループのメンバーで、役割は打ち子と金庫番だったという。

これまでに94人が逮捕され、中村晋弥容疑者を含む主要メンバーが捜査中であり、事件の全容が明らかにされつつある。

「逃げても仕方ない」と出頭 SNS詐欺、公開手配中の男2人を逮捕

 大阪市内の拠点が一斉摘発されたSNS型投資詐欺事件で、大阪府警は18日、公開手配していた住居、職業不詳の上家夕貴(30)と大阪市西区の無職吉岡公充祥(きみよし)(29)の両容疑者を詐欺の疑いで逮捕し、発表した。2人は17日夜に府警本部に出頭し、「(事件について)ニュースでいっぱいやっているし、逃げても仕方がない」などと話したという。

 一斉摘発されたのは2グループで、府警によると、2人は一方のグループのメンバー。上家容疑者はSNSでメッセージを送る「打ち子」などの統括役、吉岡容疑者は詐取金の管理を担う「金庫番」とみられるという。

 2人の逮捕容疑は今年2~3月、SNSを通じて投資の講師になりすまし、為替相場などを予想するバイナリーオプション取引をめぐって、情報商材の購入費名目で現金をだまし取るなどしたというもの。府警は認否を明らかにしていない。

 事件をめぐっては詐欺や詐欺未遂の疑いで計94人が逮捕され、このうち52人については関与の度合いなどから釈放されて任意で捜査が続いている。府警は主要メンバーの中村晋弥容疑者(41)を詐欺容疑で公開手配し、情報提供を呼びかけている。(小島弘之)