売春で得た金、酒代で受領容疑でメンコン店長逮捕 犯罪収益で初摘発
警視庁が東京・秋葉原のメンズコンセプトカフェで女性客が売春で稼いだ金を受け取った店長を逮捕した。
犯罪収益を受け取る事例があったが、個人からの支払いを収益と認定して立件されたのは初めて。
別の男性も売春場所を提供して逮捕され、メンコン経営の男は職業安定法違反で処分保留だった。
女性客が売春で稼いだ金を飲食代金として受け取ったとして、警視庁は、東京・秋葉原のメンズコンセプトカフェ(メンコン)「Noir」店長の男(26)=東京都中央区=を組織犯罪処罰法違反(犯罪収益等収受)の疑いで再逮捕し、16日に発表した。容疑を認めているという。
保安課によると、逮捕容疑は2月上旬、店の客の20代女性が売春で稼いだ現金23万円を、店のシャンパンの代金として受け取ったというもの。
同課によると、みかじめ料や手数料の名目で店から犯罪収益を受け取った事例の摘発はあったが、売春などで稼いだ個人からの支払いを犯罪収益と認定して立件したのは全国初という。
警視庁は、女性に売春場所を提供したとして、東京都墨田区のメンズエステ経営の男(37)=墨田区=も売春防止法違反(場所提供)容疑で逮捕した。
メンコン経営の男は、1月下旬に女性に「シャンパンを入れて欲しい」と伝え、シャンパン代を稼ぐ方法としてメンズエステ店を紹介したとして職業安定法違反(有害業務の紹介)容疑で逮捕され、処分保留となっていた。(長妻昭明)