大気不安定 局地的に雨雲 岩手県に土砂災害警戒情報 少しの雨でも土砂災害に警戒

AI要約
北日本から東日本へ雨雲が発達し、土砂災害警戒情報が発表されている台風5号から変わった熱帯低気圧の影響で暖かく湿った空気が流れ込み不安定な状態にゲリラ豪雨による土砂災害への警戒が必要で、前触れとなる現象があることを知っておく

今日13日、北日本や東日本中心に局地的に雨雲発達。午後3時現在、岩手県に土砂災害警戒情報が発表。岩手県は台風5号の影響で記録的な大雨となり、少しの雨でも土砂災害が発生しやすい状況が続いています。山の斜面など危険な場所には近づかず安全な場所でお過ごしください。

今日13日、台風5号から変わった熱帯低気圧が津軽海峡の西に停滞しています。この影響で、北日本から東日本を中心に暖かく湿った空気が流れ込んで、大気の状態が不安定となっています。狭いながら、雨雲の発達している所があり、宮城県大崎市古川では午後1時21分までの1時間に35.5ミリの激しい雨が降りました。

昨日、記録的な大雨の降った岩手県にも所々に雨雲がかかり、局地的に雨が強まっています。

午後3時現在、岩手県花巻市に土砂災害警戒情報が発表されています。岩手県は、少しの雨でも土砂災害が発生しやすくなっている所があります。今夜遅くにかけて、土砂災害に厳重な警戒が必要です。山の斜面など危険な場所には近づかず、安全な場所でお過ごしください。

大雨によって土砂災害が発生する時には、前触れとなる現象があります。いざという時のために、ぜひ覚えておいてください。

1つめは、がけや地面にひび割れができることです。

2つめは、木が裂ける音や石がぶつかり合う音が聞こえたり、土のにおいがしたりすることです。

3つめは、井戸や川の水、湧き水が濁ることです。湧き水が止まる場合も、前触れの一つです。

4つめは、がけや斜面から水が湧き出たりすることです。

そのほか、小石がバラバラと落ちてくる、地鳴りや山鳴りがする、雨が降り続いているのに川の水位が下がる、樹木が傾く、などがあります。このような時は、土砂災害の危険が高まっています。すぐに周りの人に声をかけて、安全な所へ避難してください。

関東も大気の状態が不安定で、局地的に雨雲が発達しています。

千葉県市原市の牛久では午後2時20分までの1時間に16.5ミリのザーザー降りの雨が降りました。SNSでは、埼玉県でつむじ風の発生や、群馬県伊勢崎市で雨が強まっているという情報も見られます。

夜遅くにかけて晴れていても、急に空が暗くなり天気が急変する恐れがあります。海や山、川のレジャーは突然の大雨や雷雨、竜巻などの突風に十分ご注意ください。雨雲レーダーをこまめにご確認ください。

ゲリラ豪雨(局地的な大雨)によって、危険な状態になるのは、自分のいる所に雨雲がかかる場合だけではありません。川の上流でゲリラ豪雨が発生すると、雨が降っていない下流でも、被害が発生する恐れがあります。

上流のゲリラ豪雨を知るポイントは3つ。1つめは、川の水かさが急に増えること、2つめは、川の水が濁ること、3つめは、木の枝などが流されてくることです。また、サイレンはダムを放流する合図なので、川のそばにいて、サイレンを聞いた場合も、必ず川から離れてください。